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吉瀬美智子さん、コロナ下でシングルマザーに。「悩んだけど、考え方を変えられるチャンス」

  • 2022.10.8
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映画「七人の秘書 THE MOVIE」が10月7日から全国公開されます。今回、秘書らと対峙するのは、信州一帯を牛耳る「九十九ファミリー」です。その養女で弁護士の九十九美都子を演じる吉瀬美智子さんは、9歳と5歳の女児を育てるシングルマザーでもあります。仕事と家事の両立などについて、吉瀬さんにお話をうかがいました。

――ドラマや映画にと、精力的に出演されています。仕事と育児の両立はどのようにされているのですか。

吉瀬美智子(以下、吉瀬): うちは仕事については、「この役やろうと思うんだけど?」とか「この仕事を受けたら夏休みに遊びにいけなくなっちゃうけど、どう?」みたいに一応、子どもに聞くんですよ。そしたら「ママの○○役が見たい」や「見たくない」とか返ってくるんです。ある作品で病人を演じたのですが、どうも病気の役は見たくないらしくて……。夏クールは「かっこいいママのパイロット姿が見たい」との娘からの要望も後押しになり、「NICE FLIGHT!」(テレ朝系)で機長役を演じました。

――コロナ下の昨年、シングルマザーになられました。

吉瀬: みなさん言うように、コロナで様々なことがふるいに掛けられ、色んな気づきがあったので。前向きな決断ができました。コロナがなければ、知ることができなかったし分からなかったことを感じられて、ある意味すごくありがたかった。

朝日新聞telling,(テリング)

パイロット役で姿勢改善「役ってすごい」

――今年5月のインタビューで「上昇気流に乗った」と話していました。

吉瀬: 「7人の秘書」の脚本の中園ミホさんは占いもされていて、運気がいい人を積極的に作品で使っていらっしゃる。だから私は運気がすごくいいんですよ。

――姿勢も改善されたとか。

吉瀬: 病人の役を演じたときは姿勢が悪くなりましたが、そういうわけで娘の勧めで演じたパイロット役で制服を着ると自然に姿勢がよくなりました。役ってすごいですね。
姿勢がよくなったことで色々と変わったかもしれない、私が教わっていた姿勢改善の先生からも「“うつむく”が“鬱”の始まり」と聞いていましたしね。その方からは「鎖骨の間にダイヤモンドがあると思って、それを(太陽などの)光に当てることを意識する」ということを教えてもらいました。

最近はスマートフォンから様々な情報にアクセスできるから便利なんですけど、知らぬ間にうつむいてスマホを見ていて、背中にお肉がつき始めて……。「やばい」となったときに、前と上を向くようにして、鎖骨の間を光に当てるようにしました。

朝日新聞telling,(テリング)

地元福岡では“子どもたちが、のびのび”

――ご出身は福岡県朝倉市ですね。2017年には九州北部豪雨に見舞われ、大変でした。

吉瀬: 実家は新しく建て替えた後だったのですが、床下浸水してしまいました。私は地元が災害にあったのが辛くて悲しくて、その後2年くらいは帰ることができませんでした。
今年の夏は、久しぶりに地元へ娘を連れて帰りました。

――吉瀬さんが育った環境は、自然がいっぱいですよね。

吉瀬: 子どもたちが、のびのびしていて本当にいい。娘たちは梨狩りしたり、カエルを見たりして、キャッキャと楽しそうにしていました。子どもは福岡に行くとすぐに「知っとうと?」とか、向こうの言葉になる(笑)。
こうした所で子育てするのはいいなぁとすごく感じますし、これからも休みのときはなるべく私の地元に一緒に帰ろうと考えています。

――お子さんは9歳と5歳でこれから難しい年齢ですか?

吉瀬: 今、もう難しいです(笑)。私も感情的になることはやはり、あります。本で“性格に合わせた話し方”みたいなのを勉強したりもしました。

朝日新聞telling,(テリング)

“ハッピーかどうか”は、考え方次第

――この先、年齢を重ねることが怖いというtelling,読者もいます。現在47歳の吉瀬さんは、そんな人をどう思いますか。

吉瀬: ハッピーに生きている人は怖くないと思うんですが、現状に満足してなければ、不安になると思うんです。でも“ハッピーかどうか”というのは、考え方次第。
たとえば、美味しいものを食べられたり、ミスをしなかったりした1日を“ハッピーに過ごせた”と捉えるようにする。そうこうしているうちに、自分の本当の幸せも見つけられし、年齢を重ねることも怖くなくなるんじゃないかな。

――失敗も必ずしも悪いことではない?

吉瀬: そうですね。私も離婚した当時は悩みましたけど、それも考え方を変えられるチャンスだったのだと捉えればいい。まずは勉強だと思う。何事もポジティブに考えると、楽しめるようにもなる。考え方を変えれば、色んなことが変化していくと思います。

■岩田智博のプロフィール
ハイボールと阪神タイガースを愛するアラフォーおひとりさま。神戸で生まれ育ち、学生時代は高知、千葉、名古屋と国内を転々……。雑誌で週刊朝日とAERA、新聞では文化部と社会部などを経験し、現在telling,編集部。20年以上の1人暮らしを経て、そろそろ限界を感じています。

■品田裕美のプロフィール
1983年生まれ。出版社勤務を経て、2008年 フリーランスフォトグラファーに。「温度が伝わる写真」を目指し、主に雑誌・書籍・web媒体での撮影を行う。

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