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「遠慮会釈」とはどんな態度をあらわす言葉?その成り立ちや類義語は?

  • 2022.10.6
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慎ましく控えめにして他人や相手を思いやることを「遠慮会釈」と表現します。 「遠慮会釈もない」などの表現で使用されます。

ここでは、この「遠慮会釈」という言葉の意味や成り立ち、類義語について見ていきましょう。

「遠慮会釈」とは

 

まずは「遠慮会釈」がどのような言葉なのかを見てみましょう。

「遠慮会釈」の意味

「遠慮会釈」は、慎ましく控えめにし人への思いやりをすることをあらわす四字熟語です。 慎みや礼儀に関する表現のひとつとなります。

「遠慮会釈」は否定形で用いる言葉

「遠慮会釈」は、「遠慮会釈」の形で用いられることはまずありません。 「遠慮会釈もない」と否定の表現で使用します。

この「遠慮会釈もない」は、自分のことしか考えておらず、相手の意向を考えず強引に物事を進めることを意味します。

「遠慮会釈」の由来

 

では「遠慮会釈」はどこから来た言葉なのでしょうか?

由来は会釈する姿から

「遠慮」は発言や行動を控えめにすることを、「会釈」はすれ違いざまなどに頭を軽くさげる挨拶のことをあらわしています。 このふたつが組み合わさったことで、相手や人を思いやる意味となりました。

「遠慮会釈ない」という一般的な用い方の類義語

 

「遠慮会釈」は、「遠慮会釈もない」と表現で使用されることが多いです。 ここではそれらの場合に類義語となる言葉をまとめます。

傍若無人

「傍若無人」とは、人前をはばからず勝手気ままな振る舞いをすることです。 周囲のことを無視して、配慮のない言動をする様子を言います。

もともとは、人目を気にせず騒ぐことを指す言葉でした。 そのような行動で出る人は、横柄な態度や無礼な行動を取ることが多いことから意味が転じていったと考えられています。

傲岸不遜

「傲岸不遜」は、驕り高ぶって人を見下すことです。 思い上がって謙虚さを欠いている様子をあらわしています。

「傲岸」はお高くとまって威張ることを、「不遜」は思い上がった態度をそれぞれ意味します。 人を見下した態度のことを指す言葉ということになります。

得手勝手

「得手勝手」とは、他人に構わず自分の都合ばかりを考えているため、わがまま放題にしている様子を意味します。

我田引水

「我田引水」とは、周囲のことを考えず自分の都合で動くことです。 その行動による周囲への影響など考えず、自分だけが都合がよくなるように取り計らうことをあらわしています。

これは、自分の田んぼにだけ水を引き入れる様子から来た言葉です。

まとめ

「遠慮会釈」は、他人や相手を思いやることをあらわす言葉です。 しかし、表現としては否定形の「遠慮会釈ない」といった形で用いられることが多いです。 そうすることで、思いやりがないことを指す表現となります。

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