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【白金台】東京都庭園美術館「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」で広がる旅のイメージ

  • 2022.10.6
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【白金台】東京都庭園美術館「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」で広がる旅のイメージ

旧朝香宮邸(本館)から始まる100年前の旅から現代アートで描く旅の想いまで

東京都庭園美術館では「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」[2022年9月23日(金・祝)-11月27日(日)]を開催中。

感染症拡大で世界中の人々が旅を諦めた約2年半は、旅への想いが募る期間でもありました。 旧朝香宮邸(本館)と新館に展示された旅にまつわる美術工芸品や旅の資料と現代アート作品でたどる“旅のアンソロジー”です。

出典:リビング東京Web

東京都庭園美術館 旧朝香宮邸(本館)

イントロダクション 朝香宮ご夫妻のグランドツアーを追体験 大客室

アール・デコ様式のシャンデリアが輝く大客室に入ると朝香宮ご夫妻の百年前の欧州旅行をイメージさせる展示が。 パリのアール・デコ博覧会の体験をイメージした美術工芸品の展示で描き出されています。パリの街角を笑顔で歩くご夫妻の写真も。

出典:リビング東京Web

100年前の旅人 朝香宮のグランドツアー アール・デコ博覧会をイメージした展示 東京都庭園美術館

出典:リビング東京Web

朝香宮ご夫妻 東京都庭園美術館

滞欧中に撮影した写真とカメラで綴るインスタレーション 小客室

1923年、鳩彦王が大使館を通じてドイツ製のCarl Zaiss社製カメラを2台購入した記録が残されているそうです。

ご夫妻は滞欧中に撮影した写真をパリに戻るたびに現像しアルバムを作成していたそうです。写真は大切な旅の記憶です。 本展では鳩彦王所持のカメラは現存しないとのことで同時期に生産流通していたモデルを写真とともに展示。

出典:リビング東京Web

朝香宮が滞欧中に撮影した写真 1922-25年 (公)鍋島報效会、 鳩彦王所持のカメラと同時期に流通したモデル 東京都庭園美術館

旧朝香宮邸(本館)は旅の果実

「白金の家は、両親が残した一番大きな遺品です。 今まで飾る場所もなく蔵の中に眠っていたいろいろなものがそれぞれの場所を得てすばらしい家が出来上がりました。」

1920年代の欧州旅行での体験が旧朝香宮邸(本館)の建築に大きな影響を与えたと言われています。

出典:リビング東京Web

滞欧中に撮影した写真他資料 東京都庭園美術館

允子妃がパリで描いた水彩画。花の色は褪せることなく今も鮮やかなままです。

出典:リビング東京Web

允子妃が描いた水彩画 (グラジオラス、アネモネ) 1923-25年 東京都庭園美術館

あるコレクターの鉄道資料蒐集の旅

中村俊一朗「ある蒐集家の自邸ホビールームを再現」では貴重な鉄道資料に囲まれたホビールームを再現。 柱時計のカッチカッチという音が、コレクションの上を静かに流れています。 旅は常に時間の流れとともにあることに気付かされます。

出典:リビング東京Web

中村俊一朗「ある蒐集家の自邸ホビールームを再現」喫煙室 個人蔵

現代アーティストが描く旅の風景、旅への想い

旧朝香宮邸(本館)と新館には現代アーティストたちの旅の風景をイメージした作品を展示。 新しい出会いを期待させる予感に満ちた旅のイメージを広げてくれるインスタレーション。 出展作家は相川勝、栗田宏一、さわひらき、福田尚代、宮永愛子、evala(敬称略、五十音順)と多彩な顔ぶれ。

旅の中に流れる時間 宮永愛子 手紙

透き通った旅行鞄を下から照らす光が広がり辺りを照らしています。常温で気化するナフタリンで出来ているそうです。

時が止まったかのような旧朝香宮邸で、常に形を変える素材で時間の中での変化を感じさせる作品。旅も、そして日常も常に変化する時間の中に。

出典:リビング東京Web

宮永愛子 手紙 2013-2019年 ナフタリン、樹脂、封蝋、FRP、ミクストメディア 作家蔵

旅の記憶のようなソイル・ライブラリー・プロジェクト 栗田宏一 「旅」と「土」

床一面に敷き詰められたカラフルな土。日本各地を旅して集めた土で赤や青、黄色、こい茶色、薄い灰色など多彩な土の色は本来のものだそう。 かつて旅で訪れたなつかしい場所の土もあるかもしれません。

「人の一生の最期には49日の旅が用意されている」と栗田氏は語ります。「まっすぐな道」ではなく魔物まで現れる迷いの道も。 「人の数ほど選ぶ道も違う」そうです。まるで色とりどりの土地のようです。

出典:リビング東京Web

栗田宏一 「旅」と「土」 2022年 日本各地の土、和紙 作家蔵

人生は心の旅 旅を想像し、新たな創造の旅へ

東京都庭園美術館「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」。 100年前の朝香宮ご夫妻の欧州旅行は、本館建築に大きな影響を与えました。

人生も心の旅のようなもの。旅は知識と経験を得るチャンスであり、創造のインスピレーションを与えてくれます。 いつかまた旅立つ時に想いを馳せている時、新たな人生の旅を創造しようという時に見たい展覧会です。

ミュージアムショップ

カレンダー marche 2023(2‚420円)、さわひらきドリップバッグコーヒー7個セット(1‚750円)を購入。 marche(マルシェ)のお店のカレンダーは好きな組合せでどこでも気軽に飾れます。

出典:リビング東京Web

ミュージアムショップ 東京都庭園美術館

café TEIEN(カフェ庭園)

新館のcafé TEIEN(カフェ庭園)では展覧会コラボスイーツ「1920 旅の便り」(800円)とコーヒー(650円)をテラスでいただきました。 100年前の朝香宮ご夫妻の欧州旅行をイメージしたスイーツです。

甘酸っぱいダークチェリーのケーキと季節のフルーツに、旅の思い出のハガキの一部を飾りに添えて。

出典:リビング東京Web

café TEIEN(カフェ庭園) 東京都庭園美術館

〇東京都庭園美術館 URL:https://www.teien-art-museum.ne.jp/ 住所:東京都港区白金台5-21-9 ハローダイヤル:050-5541-8600 開館時間:10:00–18:00(入館は閉館の30分前まで) 休館日:毎週月曜日(ただし10月10日は開館)、10月11日(火)

〇旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる 会期:2022年9月23日(金・祝)-11月27日(日) 観覧料:一般 1,400円(1,120円)、大学生(専修・各種専門学校含む) 1,120円(890円)、中学生・高校生 700円(560円)、65歳以上 700円(560円) *( )内は団体料金。団体は20名以上(事前申請が必要) *小学生以下および都内在住在学の中学生は無料 *身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者2名は無料(手帳の提示をお願いします) *教育活動として教師が引率する都内の小・中・高校生および教師は無料(事前申請が必要) *シルバーデーおよび家族ふれあいの日の割引については、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、当面の間休止としております ※オンラインによる日時指定制です。

〇café TEIEN(カフェ庭園) 営業時間:10:00~18:00(入館は17:30まで) 定休日:毎週月曜日 ※美術館営業時間に準ずる お問い合わせ先:03-6721-9668

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