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「カモノハシ」って英語や漢字ではどう書くの?ほ乳類なのに卵から生まれる謎の生態も紹介

  • 2022.10.5
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発見された当初はビーバーの体にあひるのくちばしを縫い付けたものとされ、その存在を信じられなかった奇妙な姿をしたカモノハシ。

その姿は「創造論者の悪夢(クリエイショニスツ・ナイトメア)」というカッコよすぎる異名を持つほどです。 このカモノハシが英語で付けられた名前や、日本語での語源にも通じる漢字表記が面白いものがあります。 また名前だけでなく、その生態もまた興味深いものだったのです。

英語と漢字でカモノハシはこう表現する!!

 

まずは、カモノハシの英語表現について見ていきましょう。

カモノハシは英語で「Platypus(プラテパス)」

カモノハシは英語で「Platypus」と表現されていますが、その名前は、ギリシャ語で「平らな」を意味する「platy-」と「足」の意味を持つ「-pus」が合わさった言葉からきています。 平らな足を(もつもの)を意味しているんですね!

確かによく見たら水かきの付いた平たい足をしていますね!

カモノハシの英語表現は他にもある!?

もう一つのカモノハシの英語表現が「duckbill」。 こちらは、アヒルのくちばしを意味します。

なじみ深い動物、アヒルに似たくちばしを持っていたことからきています。

カモノハシの漢字表記は「鴨嘴」

鴨に似た大きな特徴的な嘴(くちばし)から鴨嘴、カモノハシと日本では名付けられました。 最初にその姿を見た人にとってよほどその顔付き、くちばし部分に目がいって印象的だったんでしょうね!!

不思議な生き物カモノハシ

 

創造論者の悪夢とまで言われる特徴を有したカモノハシの生態や特徴について見ていきましょう。

生態

カモノハシはオーストラリアの東部から南部の、湖や河川にのみ生息する固有種です。 全長は30cmから大きくても50cmほど、体重は0.5~2kgと、意外と小柄な体をしています。 水かきのついた足に、アヒルようなクチバシ、胴体やしっぽと毛皮はビーバーのようといわれるその姿は昔から変わっていないとされることから、生きた化石ともいわれています。

カモノハシが最も活発になるのは夕方や早朝といった薄暗い時間帯です。 この時間帯に水に潜り、水底から昆虫やその幼虫、貝やミミズなどをクチバシですくい上げてきます。

口の中にためたすくい上げた獲物は、水面に出てから食べます。 カモノハシには歯がありませんので、餌と一緒にすくいあげた砂利を用いて餌を小さく砕きます。

目がいらないほどの高度な電気センサー

特徴的なくちばしは鳥とは違い、ゴムのような質感をしているといいます。 このくちばしにははなんと高度な電気センサーが備わっており、獲物がわずかなに発している生体電流を感知します。 なので水中がいくら暗くてもカモノハシには関係ないという事になりますね!

むしろ、この電気センサーがあるため、カモノハシは水中を目をつぶって泳いでいるそうです。

カモノハシには毒がある

カモノハシは鋭い後ろ足に蹴爪を持っています。 しかし、オスは蹴爪に毒を持っています。

この毒は強力で、小動物なら死んでしまうほど、人間でも痛みのあまり動けなくなるほどといいます。

更にこの毒はモルヒネを投与しても痛みが沈静しないというのですから恐ろしいですね!

ほ乳類なのに卵生?

カモノハシはほ乳類ですが卵生です。 親のカモノハシは2つほどの卵を産み、体としっぽの間に挟んで温めます。

10日ほどで子どもは2cmほどと非常に小さい状態で孵化します。 そこから3~4ヶ月にわたり、子供が自力で泳げるようになるまで母親と過ごすとされています。

とても小さな体で生まれますが、親と過ごす期間はあまり長くないんですね!

カモノハシは日本にいない!

この奇妙な動物、カモノハシを日本の動物園で見たい!と思うと考えると思います。 しかし、日本の動物園でこれまでカモノハシが飼育されたことはありません。

これは、ワシントン条約で国際取引が禁止されていることに加え、カモノハシが長距離の移動に非常に弱いので海外の動物園へ移動できないという実情があるためです。

日本に来る予定はあった

1996年に東京臨海副都心で計画させていた「世界都市博覧会」でカモノハシの来日を誘致していたそうですが、オーストラリア政府の許可が出ることはありませんでした。 この博覧会自体、後日開催中止になりましたので、もし許可が出ていても日本にカモノハシが来ることは無かったようです。

まとめ

カモノハシが英語でPlatypusやduckbillと呼ばれていることから、不思議なその生態、更にカモノハシがいるオーストラリアの動物園まで紹介してきましたが、いかがでしたか。オーストラリアに行きたい!と、ふと思ってしまいますね。

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