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「沢蒜」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は?

  • 2022.10.14
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今回ご紹介する難読漢字はこちら! 「沢蒜」です。

苗字にもよく使われている「沢」という漢字、そしてスタミナ食材として知られる「にんにく」の漢字表記「大蒜」に使われる「蒜」が組み合わされています。

さて、いったいなんと読むのでしょうか?

「沢蒜」の読み方!

冒頭の文章から、「沢蒜」を「さわにんにく」と読んでしまった方もいらっしゃるかもしれません。しかし、残念ながらそれは不正解です…。

また、「沢」は「たく」とも読みますが、今回の答えとは関係ありません。読み仮名は、全部で3文字になります。

それでは、ここでヒント!

薬味として珍重される「葱(ねぎ)」は、実は「ネギ科」ではなく「ユリ科」の植物になります。

…そう! 実は「沢蒜」は、「葱」によく似た植物の異名なんです。もしかしたら、みなさんも食べたことがあるかもしれませんよ…!

それでは、正解を発表します。

正解は「ねびる」でした!

「沢蒜」について

「沢蒜」と書いて「ねびる」と読むなんて、想像にもしていなかった…なんて方も少なくないかもしれません。しかし、実は「蒜」には、もともと「ひる」という読み方があるんですよ。

さて、それでは「沢蒜」は、なんという植物の異名なんでしょうか?

〘名〙 植物「のびる(野蒜)」の異名。《季・春》

出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

 

「野蒜(のびる)」は食用ではあるものの、「葱」や「韮(にら)」ほど知名度はないかもしれません。この機会に、併せてチェックしておきましょう!

〘名〙 ユリ科の多年草。各地の山野に生える。高さ三〇~八〇センチメートル。全体にニラやネギに似た臭気がある。鱗茎は広卵形で白い。葉は細長い管状で長さ約三〇センチメートル。(中略)葉・鱗茎は食べられ、また鱗茎をおろして麦粉と練ったものを塗れば打撲傷に効くという。漢名に山蒜を当てる。ひる。ねびる。ぬびる。《季・春》

出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

 

食用としてだけでなく、打撲傷に効く薬としての一面もあるみたい。しばしば「風邪の時は葱を首に巻くといい」なんて聞きますが、なんとなく共通点を感じますね。

ちなみに「野蒜」は、「のびる」のほかに「ぬびる」と読むこともできるそうですよ。

まとめ

いかがでしたか?

「沢蒜」は「ねびる」と読みます。

ぜひこの機会に覚えて、ご家族やご友人にも教えてあげてくださいね!