今回ご紹介する言葉は「天名精」です。
「適当に漢字を並べただけなんじゃないの…?」と思われたかもしれません…。しかし、実在する言葉のなんですよ。
読み方は2つあり、1つは「はまふくら」になります。さて、それではもう1つの読み方は、いったいなんでしょうか…?
「天名精」の読み方!
「まったく読み方が想像つかない…」という方も多いのではないでしょうか。
正解を発表する前に、こちらの別表記をお伝えします。
それは「猪尻草」です。こちらなら、読める方もいらっしゃるかもしれませんね。ちなみに、読み仮名は6文字ですよ。
それでは、正解を発表します。
正解は「いのしりぐさ」でした!
「天名精」について
「いのしりぐさ」も「はまふくら」も、同じ植物に関する言葉です。
それは「藪煙草(やぶたばこ)」。なお、「いのしりぐさ」がその異名、「はまふくら」がその古名になるようです。
それでは、「藪煙草」とはどのような植物なのでしょうか?
〘名〙 (タバコはtabaco) キク科の越年草。各地の山野に生える。高さ〇・五~一メートル。茎上部は大きく枝を分かつ。全体に細毛を密布。根生葉は広楕円形でタバコの葉に似ていて基部は翼のある柄となる。夏から秋にかけ、葉腋に鐘形で柄のない黄色い頭花を一個ずつ下向きにつける。小花はすべて管状花で総包片は三列に並ぶ。漢方では果実・葉を条虫の駆除薬に用いる。漢名、天名精。いのしりぐさ。
出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)
「藪煙草」という名前は、その葉っぱの形に由来しているのかもしれませんね。
ちなみに、辞書で調べてみると「いのしりぐさ」という世にも不思議な名前は「臭気が強いところから」きているんだそう。
まとめ
いかがでしたか?
「天名精」は「いのしりぐさ」と読みます。
今後も様々なジャンルの難読漢字をご紹介していきますので、ぜひお楽しみに!