1. トップ
  2. 恋愛
  3. 泣きたい夜はこれ読んで。26の実話から生まれた「みんなの失恋物語」

泣きたい夜はこれ読んで。26の実話から生まれた「みんなの失恋物語」

  • 2022.10.3
  • 367 views

思いを告げられないままに終わった恋もあれば、せっかく実ったのに先へ進めない恋、彼の浮気であっけなく終わった恋......。『失恋ノート 明日にはちゃんと笑ってるから 今日くらいは泣いてもいいかな』(学研プラス)は、本当にあった「失恋話」をショートストーリーに仕立ててまとめた一冊だ。

物語をより切なく、ドラマティックに盛り上げる描き下ろしの挿絵は、SNS総フォロワー数80万人超を誇る超人気イラストレーター「ごめん」「mame」「さめない」「utu」「おと」「松本千秋」「るびー」「あまお」「たえ」が、章ごとに担当。挿絵だけでも、他に類を見ない豪華さだ。

さらに、各ストーリーの終わりには、ココ・シャネルの恋名言をはじめ、あいみょんやマカロニえんぴつ、宇多田ヒカル、セレーナ・ゴメス、HY、SHISHAMOのラブソング、書籍『20代で得た知見』『食べて、祈って、恋をして』、漫画『NANA―ナナ―』『僕等がいた』、映画『あと1センチの恋』『ブルーバレンタイン』『プラダを着た悪魔』、ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』など名作の中から、孤独な心にそっと寄り添う選りすぐりのメッセージが添えられている。

収録されているエピソードは以下の通り。見出しを見ているだけでも、「私と同じ...!」と共感できる人もいるのでは。

(Chapter1)始まってもいない
始まってもいない恋の終わりはどこにあるのだろう?
お互いを意識していたあのときに、告白しておけばよかった
本気で好きになんてならないって、決めていたのに

(Chapter2)実らない
雨の日は前髪が決まらない
私の青春、返してよ!
思っていたような女じゃなくて、悪かったな!

(Chapter3)伝わらない
もう、彼と住む家には帰らない
そんな彼はやめて、私にしといたらいいのに
ブロックするくらいなら告白するな!

(Chapter4)守られない
会いたい人に会えない日曜日が大っ嫌いだ
「結婚したくない」はいちばんほしくない言葉だった
大事な場面で、あなたは私を守ってくれなかった

(Chapter5)重たい
初めましてからやり直してもう一度、私だけを見てほしい
彼と過ごす時間を重荷だと感じ始めている
気付けばいつも、彼からの愛よりも私の愛のほうが大きくなっている

(Chapter6)孤独
付き合う前より、付き合ってからのほうが私は孤独だ
人のものをほしがった罰はちゃんと受けるから
世界には無数の人がいるのに、心が通い合う相手は一人もいない

(Chapter7)未練
噓でもいいから「付き合っていた」と言ってくれたらよかったのに
女友だちが止める恋愛に、未来なんてないことはわかっている
浮気されても、別れても、私はまだ彼のことが好きだった

(Chapter8)救われない
毎朝、目覚めるたびに彼がいない世界に絶望する
他の男で寂しさを埋めようなんてしなきゃよかった
あなた色に染まる私を、あなたは退屈だと突き放した

(Chapter9)光
いっそのこと浮気してくれたらいいのに
別れの言葉さえないまま終わったのが心残りだった

どこかの誰かの話なのに、なぜか胸が苦しくなる。人恋しくなる季節、泣きたい夜に読みたい短編集。

元記事で読む
の記事をもっとみる