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人気エディター・川口ゆかりの「ふたり暮らしのおしゃれレシピ」第53回「秋も楽しめる、かご・ざる使い」

  • 2022.9.28
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日本の夏に大活躍する道具といえば、かごやざるですよね。収納、水切り、持ち運びといった実用性に加え、手仕事ならではの美しさも備わっています。大切に扱うほどに味わいが増し、一生使えるのも大きな魅力。

ホームパーティでのおもてなし
25ans Wedding

9月半ばとは言え、まだ日中は暑さが残る日々。目からも涼を呼び込むように竹ざるをうつわ代わりに使って、テーブルをセッティングしてみました。茹でただけのお素麺も、一口サイズに丸めて竹ざるにのせると美味しそうに見えるから不思議。ちょっと面倒だけど、ちゃんと盛り付けるそれだけで十分おもてなしになるし、お気に入りのモノであれば、一層素敵な時間を過ごせるはずですよ。

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大きくて浅いざるは、トレイ感覚で考えると活躍の場が広がります。例えば、茹でた野菜を山高になるように盛り付けてみる。するとちょっぴり特別な副菜に早変わり。

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逆に小さくて深いざるは、細々としたモノを収納するのに実は便利なんですよね。わが家では箸置きをまとめて使っています。

コロンと丸い形が可愛いかごのアレンジ
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和菓子を乗せたり、お寿司を入れたいなと、数年前にルボンボンで購入したかご。この日は色鮮やかな手まり寿司を盛り付けて、懐石風の設えにしてみました。ぎゅうぎゅうに詰め込むのではなく、余白を楽しむように“ちょこん”と盛り付けるのがセンスよく見えるコツ。

普段は飾るようにしまう
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お料理に使わない時、しまっておくのはもったいない! 生活感を出したくないモノ(切手やハンコなど)の収納BOXとして代用するのもおすすめです。特にリビングや玄関先など人目につくところなら、デザインも重要なポイント。その点、このかごにはシノワズリな飾りが付いているので、そのまま出しておいても十分、可愛い。お料理を盛り付けるうつわとして、時にはインテリア雑貨として……。シーンを選ばず、使いまわせるかごが私の理想です。

シックな黒いかごにはサンドイッチを
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和食器にケーキ、洋食器には和菓子と、真逆のテイストを盛り付けるのが昔から好きなんです。だから、黒い竹かごも同じ容量で和菓子ではなく、洋のもの。例えば、バケットのサンドイッチを入れると途端におしゃれな雰囲気に。真っ黒な蓋を「なんだろう?」とワクワクしながら開けてみたらサンドイッチが出てくる、そんなギャップも楽しいかなと思って。

頻繁に使うものは、見せる収納を心がけて

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平らなかごは、手ぬぐいをしまっておく場所としても重宝します。あえて、色柄が見えるように畳んでしまうと、アートのような可愛らしさ! プラスチック素材の収納ボックスと違って、表に出してもインテリアにすっと馴染むのもいいですよね。マスク入れとしても重宝しそう。

慣れ親しんできた茶道の道具入れとして
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高校時代、必修教科だった茶道。当時使っていた道具を今でも大切に取っていて、懐紙や茶筅など、細々とした道具は深さのある竹かごにざっくりまとめて、飾り棚へしまっています。必要なものをひとまとめにしておくと探す時間が省けて時短にもなるし、竹かごならではの風情もまた良いでしょう?

自然の中で自由にお茶を楽しむ野点
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茶室で味わうお茶も大好きですが、緑あふれる屋外で抹茶を点てて、カジュアルに楽しむのも好き。休日に道具を竹かごへ入れて、そのままアウトドアへ。

「アウトドア×お茶」というかけ合わせが、私にとって至福の時間

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キャンプの朝、ハンドドリップのコーヒーをゆっくり味わうのが至福……そんなキャンパーも多いはず。外で飲むコーヒーは別格ですよね。それと同じ感覚で誰にでも気軽にできるのが野点です。ひとりでも誰かとでも。キャンプ自体の楽しさにお抹茶でプラスアルファの非日常を味わうのはとても貴重なこと。何より、時が経つにつれ、落ち着いた表情へと変化する自然素材の道具をゆっくり味わってみるのもまた良いものです。

これから10月に向けて絶好の紅葉シーズン。お気に入りのざるやかごといっしょにおでかけしてみませんか。

次回は2022年10月8日(土)です!

写真・構成/川口ゆかり

25ans Wedding

さまざまな女性誌やWeb広告でエディターとして活躍するかたわら、JSIA飾り巻き寿司1級インストラクター資格を取得。季節の飾り巻き寿司レッスンをメインに、ファッション誌のフードスタイリングや企業のレシピ開発なども行っている。日々の暮らしは、Instagram(@yucarikawaguchi)まで。

※この記事は2022年9月27日時点のものです。

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