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「散楽」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は?

  • 2023.1.3
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今回ご紹介する難読漢字は「散楽」です。

そのまま「さんがく」と読むこともできますが、実はもう1つ読み方があります。こちらは簡単には読めないかもしれませんよ。

それでは、なんと読むのかお考えください!

「散楽」の読み方!

「さんがく」以外となると「さんらく」と読んでみた方も多いかもしれませんが、残念ながら不正解です。

ただ、ここまでで手がかりが全く出ていないわけではありません。実はもう1つの読み方は「さんがく」と1文字違いとなっています。

それでは、さらにもう1つヒント!

「散楽」は「申楽」「猿楽」と書くこともできますよ。

…もうお分かりですね。

そう、正解は「さるがく」でした!

「散楽」について

別表記の「申楽」「猿楽」を見ると「猿が楽しむ様子のことかな?」と予想している方も、もしかするといらっしゃるかもしれませんね。

それでは、いったい「散楽」とはどんなものなんでしょうか。辞書で確認してみましょう。

さる‐がく【猿楽・申楽・散楽】〘名〙
① 中古から中世にかけて、即興のこっけいな物まね言葉芸のこと。日本古来のこっけいなわざに、唐から伝わった散楽(さんがく)が加味されてできたもので、散楽が転訛して「猿楽」となった。(中略)
② ①が民間に移り、中古から中世にかけて、寺社に所属する職業芸能人が、祭礼の際などにこっけいなわざや曲芸を演ずる芸能。中世に入って次第に演劇化し、能と狂言に分化する。
③ 中古から中世にかけて、大寺社の修正会・修二会などの法会で、法呪師の行法の後で、参詣者に行法の威力をわかりやすく説明する演技。(中略)
④ 中世後期から近世にかけての能楽の古称。明治一四年(一八八一)設立の「能楽社」の名称以来、能楽と改称。(中略)

出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

 

そもそもは「即興のこっけいな物まね言葉芸のこと」だそう。「散」が訛ったことで「猿」に変化したため、動物の「猿」は関係がないそうです。

また、日本の伝統芸能である「能(のう)」や「狂言(きょうげん)」の元を辿ると「散楽」に行き着くそう。「能」「狂言」は知っていても、この事実はご存知なかった方も多いかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか?

「散楽」は「さんがく」「さるがく」と読みます。

「散楽」のように、簡単な漢字だけどなぜか読めない、そんな言葉はまだまだたくさんあるんです。今後もご紹介させていただきますね!