今回ご紹介する言葉は「冠着山」。
「冠を着た山?それとも山を着た冠?」と、いろいろ想像を巡らせている方が多いのではないでしょうか。
「冠」も「着」も「山」も簡単な漢字ですが、「冠着山」はなかなか難しいですよね。
さて、一体なんと読むのかわかりますか?
「冠着山」の読み方!
では、早速「冠着山」の読み方を発表します。
「かんむりきるやま」と読んだ方は、不正解!もちろん「かんちゃくさん」でもありませんよ。
ここで少し、ヒントを出しましょう。
読み仮名は6文字です。「山」の漢字が使われていることから想像できる通り、山に関係があります。
「山」はそのまま訓読みで「やま」と読んでくださいね。
さあ、そろそろ読み方はわかりましたか?
正解は「かむりきやま」でした!
「冠着山」の豆知識
「冠」は「冠る」で「かむる」と読みます。このことをご存知の方は「冠着山」の読み方がすぐにわかったかもしれませんね。
では、「冠着山(かむりきやま)」とはどのような山なのでしょうか。
長野県北部,長野盆地の南端にある山。標高 1252m。千曲市と筑北村の境にある。山容は険しく,森林に覆われる。『大和物語』『今昔物語集』などの姥捨伝説の場所といわれており,姨捨山とも呼ばれてきた。
引用:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典(ブリタニカジャパン株式会社)
なんと、姥捨伝説の場所となった山だそうです。
事実か嘘かはわかりませんが、昔は歩けなくなった老人を山奥に捨てる習慣があったといわれています。そのため、上記引用文にもある通り、姨捨山とも呼ばれていました。
今では考えられない話ですね。
今世にも名を残す世阿弥の謡曲にも「姨捨」が残っているそうです。
まとめ
いかがでしたか?
「冠着山」は「かむりきやま」と読みます。
今後もこのような難読漢字をご紹介していきますので、楽しみにしていてください!
参考文献:日本大百科全書 ニッポニカ(小学館)