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「僕に譲ってくれませんか!」必死の形相で叫ぶ男。最後の一台を譲れと言われて

  • 2022.9.26
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妻が離婚を決意し実家へ戻ってしまった。夫は自分のこれまでの言動を後悔し、関係修復を図るため、育休を取ると決意。想いを伝えるため妻子のいる義実家へ向かっていた途中、妻子の住む場所で大地震が発生してしまった。

夫は、「大丈夫だから」と気丈に言う妻の言葉を聞き、「このまま何もしないなんて絶対ダメだ。俺も雪穂と結のところへ行こう!」と決意。

「一刻も早く助け出してやりたい……!」と、スマホで、子連れでの被災体験談や避難生活で必要なものなど、さまざまな情報を調べて買い出しをした。

そして、義実家近くにある叔父さんの家に避難させてもらいたいと相談し、快諾を得る。

「結ちゃんも絶対怖い思いしてるぞ。早く迎えに行ってやれ」

準備は万端。妻子の待つ被災地へ向かうため、レンタカーを借りにお店に行くと……。

最後の一台を「譲ってほしい」と言われて……

レンタカーを借りようと、申込書を記入していると、慌てた様子の男がお店に入ってきた。そして、夫が借りようとしているのが最後の一台だと聞くと、バッとこちらを振り向き大声で叫んだ。

「あの! 僕に譲ってくれませんか!?」

この有事に、やっと借りられる最後の一台のレンタカー。ぶしつけにその車を譲ってほしいと言う男。

でも男が必死なのにはある理由があって……。


著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち

ベビーカレンダー編集部

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