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突然標的になり、教師は助けてくれず。中3のいじめ経験を描いた漫画に心が凍る

  • 2022.9.23

子どものときに経験したことは、大人になっても記憶に残っているものですよね。友だちとの楽しい思い出だけでなく、嫌がらせを受けたり心無い言葉で傷ついたりしたことも深く刻まれるものです。サヤカ@イラストエッセイ(@sawayakasayaya)さんは、中3のある日突然始まったいじめに深く傷つきます。その理不尽な理由や大人の対応によりさらに深く傷つくことに。『筆箱に液体のりがぶちまけられた話』をダイジェストでご紹介します。

なんで私が…?突然始まった「いじめ」

サヤカさんは中3のある日、突然いじめの標的にされてしまいます。

加害者は、何かと理由を見つけては誰かに嫌がらせを繰り返していたクラスメートのミナミ。いじめが始まったのは、彼女のお気に入りの男子とサヤカさんが付き合っていることが耳に入ってしまったことがきっかけでした。

サヤカさんは毎日のようにミナミやその取り巻きの女子にすれ違いざまに暴言を吐かれたり、SNS上でも誹謗中傷を受けるようになります。

いじめを告発も、先生の対応に不信感

気にしないふりをしてやり過ごしていたサヤカさんですが、毎日続く嫌がらせに心は限界に。しかも、PTAの役員をしているミナミのお母さんは自分の娘がいじめの首謀者であることも知らず、「この学校にはいじめはない」とスピーチさえしていました…。

そんなある日、ロッカーに入れていたおばあちゃんからもらった大切な筆箱に液体のりをかけられる、という事件が起きました。

これにはサヤカさんも堪忍袋の緒が切れた様子…すぐに職員室に向かうサヤカさんですが、その後の先生や学校側の対応に困惑し、不信感をつのらせます。果たしていじめはおさまるのでしょうか。

学校で起きているいじめ、大人は意外と気づかない…

教室やSNSの中で起きているいじめ、大人はその異変にどの程度気づいているのでしょうか。

サヤカさんの場合、学校やSNS上で暴言を吐かれていることは学校に相談していなかったようです。加害者であるミナミのお母さんは学校とも積極的に関わっているようですが、子どもが友だちに何をしているかは知らなかったのかもしれません。

サヤカさんが職員室に出向いて先生に直接被害を訴えたときも、その対応に不信感を持つのみでした。

筆者も同じ年ごろの子どもを育てている親として、子どもの学校で起きていることをどれだけ知っているだろうかと考えさせられました。大人がいじめにどのように対応するかで、子どもがいじめから受ける影響が違うのではないでしょうか。

自分自身が幸せになることが、加害者への仕返し

その後、何かのきっかけで自身も孤立するようになってしまったミナミ。いじめていた側がいじめられる側になる…サヤカさんは、そんな姿に同情する気持ちよりも、「因果応報」だと感じます。

加害者は忘れているかもしれませんが、言われた側は決して忘れることができない言葉の数々。でもサヤカさんは仕返しすることで決着をつけるのではなく、ミナミの存在すら忘れて幸せな毎日を送ることで決着をつけました。

いじめは理不尽で、ある日突然標的になることがあります。そんな体験に傷つきながらも今は幸せに生きる作者の姿に最後は少しだけ救われる『筆箱に液体のりがぶちまけられた話』。いじめ当事者も、そうでない方も読んでほしい作品でした。

著者:emisuke_113

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