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トマト王に俺はなる! 子どもが“野菜嫌い”を克服できる面白アイデア

  • 2015.10.26
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【ママからのご相談】

3歳の娘がいます。小さいころはそれほどでもなかったのですが、だんだん野菜が苦手になり、特にトマトはほとんど食べません。栄養を考えるとちゃんと食べさせたいのですが何か対策法はあるでしょうか?

●A. 子どもと一緒に“遊び感覚”で克服していきましょう。

はじめまして、兼業主夫放送作家の杉山ジョージです。

「子どもにバランスのいい栄養を!」と思うのは親心ですが、相談者さんのように野菜が苦手なお子さんを持つと苦労しますよね。僕も似たような経験があるので非常に気持ちがわかります。

では、そんな野菜嫌いをどう克服していったらよいのか? 安全でおいしい野菜の宅配をしている“らでぃっしゅぼーや”の野菜博士、杉山貴文さんに教えてもらった対策法を紹介するのでよかったら参考にしてください!

●同じ野菜でも味は一つ一つ違うんです!

杉山さんが言うには、「人間が一人一人に個性があるように、同じ野菜の種類でも一つ一つ味は違います」とのこと。確かにあまり考えたことがなかった人もいると思いますが、言われてみればそうですよね。

例えば、同じトマトでも、甘みが強いものもあれば、酸味が強いものもあります。もちろん、品種によっても違いますが、杉山さんによると、「たとえ同じ品種でも同じ味のものは2つと存在しない」というのです。つまり、お子さんにとっておいしいと思えないトマトもあれば、おいしいと思えるトマトもあるかもしれないのです。

『お子さんが、「これおいしくない!」と言ったら、「でも、おいしいと思えるトマトもあるかもしれないよ」と伝えてあげることも大事だと思います』とのことでした。

●その“おいしいと思える野菜”を一緒に探しに行ってみよう!

とはいえ、その理屈が子どもに対してすぐに通用するかというと、なかなか難しいところ。そこで杉山さんが提案するのは“一緒においしいと思える野菜を探しに行く”ということ。

例えば、お店でバラ売りのトマトがあったら、親、子どもそれぞれ1個買います。どちらがおいしいトマトを買えるか、“おうちのトマト王”を決める場所にするというようなゲーム的な要素にするのです。このとき、ある程度年齢の大きな子どもには、あらかじめおいしいトマトの見分け方を一緒に勉強してお店に行くのもいいかもしれません。買ってきたら、一緒に食べてみて王を決めるということです。

ちなみにトマト王の基準は、お子さんが小さい場合は、単純に“大きいもの!”にしてしまってもよいかもしれません。子どもとはいえ、自分で選んだものには責任を感じるわけで、そこで克服できるかは確約できませんが、チャレンジする気にはなってくれるケースが多いと思います。チャレンジしているうちにおいしいものに出会ったり、味覚の成長でおいしいと感じるようになることもあると言います。

“トマトが苦手”ではなく、“このトマトは苦手”という発想は、その後、人間関係の中でもいろいろな個性を受け入れる素養にもつながると思います。野菜嫌いは困ることが多いかもしれないですが、逆に利用して、そんな心を育むことができたらいいのではないでしょうか?

●ライター/杉山ジョージ(兼業主夫放送作家)

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