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なつかしの味。うちの味。こしあんから作る【ほっこりおはぎ】

  • 2022.9.22
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みなさまこんにちは。はる子です。 おはぎ、というとお彼岸のお供え物というイメージがありますよね。 しかし私の実家では、あまり季節のものというイメージがありません。家族に大の甘党がいるからです。祖父です。甘いもの全般を愛する祖父ですが、その中でもこしあんでこっくりと甘いおはぎが大好物。 私も大人になるにつれしみじみ美味しさがわかるようになってきました。久しぶりに食べたいなぁ。お菓子作りは大の苦手ですが、手作りおはぎに挑戦してみようと思います。

こしあんから作る王道のおはぎ

ひとりで作ると無事に完成する気がしないので、祖母に教えてもらいつつ作ってみることにしました。

出典:リビングえひめWeb

〇材料〇 小豆(今回は100gくらい) 砂糖(思っているよりたくさん) 塩(お好みで。入れると味がはっきりする) もち米(今回は一合) 重曹(ほんの少し) ・ガーゼや手ぬぐいで布の袋を作っておくと、小豆を濾す時に便利

大まかな流れ ・小豆を軽く洗い、煮こぼしてから、柔らかくなるまで煮る。 ・煮汁ごと小豆をボールとざるにあけて濾す。 ・濾したものに砂糖を加えてもう一度煮る。 ・砂糖が馴染んでぽってりしてきたら冷ましておく。 ・もち米を成形。 ・冷やしたあんこを塗って完成。

ふむふむ。なるほど。それでは作っていこうと思います。

いざ、あんこ作りから

・小豆を軽く洗って、水から煮る。 小豆がやさしい色になったら、湯をきります。約10分程煮ると下のような色味に。 (火加減・沸騰状態を保てれば中火でもなんでもよい 水加減・たっぷり)

出典:リビングえひめWeb

・湯を切った小豆を鍋にかえし、重曹があれば気持ち程度入れ、もう一度水から煮る。 ここで小豆を柔らかくしていきます。 ポイントはとにかくたっぷりの水で。煮ている最中、柔らかくなる前に水がなくなってきたら、多めに水を差して柔らかくなるまで煮ます。 約30分。 柔らかくなったら煮汁ごとボールにセットしたざるにあけます(煮汁は捨てません)。このあたりでもち米を炊いておくとスムーズでした。

出典:リビングえひめWeb

・ざるとお玉で小豆の皮を取り除くように濾す。 ゴムベラよりお玉がいいみたいです。力が入りやすいからだろうか?がらがらとまわしてやると、豆の皮が取れやすいそう。下にもろもろたまってくるのが"あんこ"。何回か繰り返し、なめらかになったら「濾し袋」なる布袋にいれて水気を切ります。 この時の煮汁を少し残しておくと後ほどリカバリーに使えそう。

出典:リビングえひめWeb

~この時の祖母と私の会話~ 祖母「布袋に入れて水気を切ってね」私「水気…?」 祖母「そうそう、水気」私「水気…ないよ…?」 「「ん??」」

噛み合わない通話をビデオ通話にして、ようやく理解。どうも二回目に煮た時の差し水が少なすぎたようです。小豆がかぶるくらいの水を残した状態がよいみたい。その煮汁の中で小豆を濾して、水を切る為に布袋を使用します。 なので本来は小豆を濾しただけの段階で、このようにあんこ然とはしていないはずです。

出典:リビングえひめWeb

水気など、ない。

一度祖母と共にこしあん作った時の記憶がよみがえってきました。確かに、水気、あったわ。ざるで濾していくと、煮汁の中に沈殿していったわ、あんこ。いやはや、びっくり。布袋、今回は出番がなくて残念ですが、ひとつ工程をぶっ飛ばせましたね。それに、これで次回は水の量を間違えないはず。何事も経験です。以下、ご参考までに。

出典:リビングえひめWeb

左・今回の小豆。煮あがってしまっています。 右・理想はこれよりちょっと少な目の煮汁。小豆の表面か出るか出ないかくらいの煮汁があるとよいのかも。

・濾したあんこを鍋に戻す。 あんこの表面が見えなくなって、ちょっと不安になるくらいの砂糖を加えて弱火にかけます。 砂糖を入れて火にかけていくと、ちゃんと水分が出てくるので安心してください。でも油断は禁物です。焦がしてはいけません。 コクが欲しい人は塩をちょっぴりいれると美味しいし、砂糖だけだとさっぱりした味になります。 好きな味になっているか、味見をしながら作ればよいからね、とのこと。 そして、おはぎに使うあんこならば、不安になるほど砂糖を加えた方が良い。ということでございます。 ※砂糖だけ入れて作って味見してみて、後ほど塩入りと砂糖だけのあんこを分けて作ることもできます。

出典:リビングえひめWeb

もう一度この量の砂糖を加えて、ようやくあんこらしい甘味を感じるくらい。

・混ぜる。というより、練る。 焦げないように練っていきます。あんこに砂糖を溶かして馴染ませ風味を加える作業。熱を加えるとツヤが出てきて、もったりとしてきます。あまり火にかけすぎるとパサパサになるのでほどほどに。ぽってりとしてきたら、火を切って冷ますと良い感じになります。あんこの水分加減や砂糖の具合によって火にかける時間は変わると思いますが、今回は10分もかからなかったです。 味見は大事。足りない味があれば足した後に火を入れて少し練ります。パサパサになってしまった時は、水か小豆の煮汁を加えるとよさそう。これでひとまずあんこは完成。

出典:リビングえひめWeb

・炊いておいたもち米を成形。 ラップを使ってまんまるに。冷ましてからあんこを塗っていきます。たっぷり。 手であんこを塗すよりまんべんなく作れます。手も汚れないですし、場合によってこのまま食べても食べやすい。

出典:リビングえひめWeb

・出来上がり!

出典:リビングえひめWeb

おお…!ちゃんとおはぎだ…!!!やったよ! 途中、どうなることやらという事態もありましたが、なんとか完成しました。砂糖だけのあんこと塩を加えたあんこでおはぎを作ったのですが、前者はさっぱり食べやすく、後者はあんこの味がぽってり濃厚です。お茶が進みますね。

そうそう、これこれ。なつかしの味にほっこり。

食後におはぎを…と思っておりましたが、主食にするのもありなんだそうです。そんな時は、塩味を強めに炊いた煮物や、出汁のきいたお吸い物、口をさっぱりさせる酢の物をおかずに。なんて祖母の話を聞くと、なんだかとても美味しそうに聞こえます。 懐かしいようなはじめてのおはぎ。 離れていても、こうして受け継いでいける味があるというのは、ありがたいものだなと実感しました。 最近早足だった秋の足跡がゆっくり感じられますね。 なつかしの味のお供に緑茶を淹れて、ほっと一息つけそうです。 みなさまもほっこりする時間を過ごせますように。ごきげんよう。

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