「RIZIN38」で扇久保博正と戦うキム・スーチョルをROAD FC最年少チャンピオンが応援する理由

「キム・スーチョル先輩が日本で多くのことを見せてくれると確信している」

韓国の総合格闘技団体「ROAD FC」最年少チャンピオンのパク・シウォン（20）が、日本遠征に発つキム・スーチョル（31）に応援を送った。

キム・スーチョルは9月25日、さいたまスーパーアリーナで行われる「RIZIN38」でRIZIN バンタム級 JAPAN GRAND-PRIX 2021優勝者の扇久保博正（35）と対戦する。この一戦に勝利すればRIZINタイトル戦が期待できるため、いつにも増して重要な場となる。

先立って7月、パク・シウォンはROAD FC 061でパク・スンモを相手に1ラウンド4分2秒でKO勝利し、黄金色のチャンピオンベルトを腰に巻いた。

パク・スンモを破ったことでパク・シウォンは、ROAD FC全階級を合わせて、満20歳3カ月20日の記録で歴代最年少チャンピオンとなった。これまで記録は元フェザー級チャンピオン、イ・ジョンヨンの満22歳11カ月22日だった。

今回、日本で戦うキム・スーチョルを後輩たちが応援するのは、これまで海外で正当な待遇を受けられなかった世代、格闘技の先輩たちが、後輩たちに良質な舞台を作るために担わざるを得なかった多くの事情のためだ。彼らは韓国格闘技をアピールするため、多くの困難を乗り越えて海外のリングに挑戦し、土台を固めてきた。

全てのスポーツには世代交代が起きるが、格闘技も例外ではない。世代交代が起きている状況において、“ROAD FCフェザー級チャンピオン”の肩書を持つキム・スーチョルは、より良い環境を後輩たちに譲るために日本遠征に臨むというわけだ。

キム・スーチョルに向けて後輩のパク・シウォンは、「日本選手たちは特有の粘り強さがあるが、韓国選手たちが日本に行って良い姿をたくさん見せているし、たくさん見せてくれるだろうと思う。韓国選手たちは全然負けていないと思っている」とし、キム・スーチョルの勝利を確信した。