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【六本木】泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅲ 古美術逍遙 ― 東洋へのまなざし10月23日まで

  • 2022.9.18
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六本木にある泉屋博古館東京ではニューアルオープン記念展Ⅲ古美術逍遙 ― 東洋へのまなざしが10月23日まで開催されています。泉屋博古館東京リニューアルオープンを記念して開催する館蔵名品展パート3となります。古くより人々のまなざしを集めてきた東洋美術の名品の数々が、国宝2件・重要文化財10件も含めて展示されています。

出典:リビング東京Web

京都・鹿ヶ谷の泉屋博古館で収蔵する近世以前の名品も展示される貴重な展覧会です。

出典:リビング東京Web

ホール展示風景 《二条行幸図屏風》複製

展覧会は1中国絵画2仏教美術3日本美術4文房具と煎茶と4つの展示構成となっています。

中国書画 ー気は熟した

第1展示室 明から清時代の名画が展示されています。石濤《盧山観瀑図》は、写真からは分かりにくいかもしれませんが、人物の大きさと滝の描写を会場で実際に鑑賞して頂くとスケールの壮大さがより一層伝わるのではと思います。【重要文化財】の作品になります。

出典:リビング東京Web

石濤《盧山観瀑図》重要文化財 清時代17~18世紀 泉屋博古館蔵

出典:リビング東京Web

展示風景

仏教美術 ーかたちの彼岸

鏡の上に線刻で神仏の姿を表したものは鏡像と呼ばれ、平安時代以降数多く制作されていたそうです。中央には光背をつけた如来像が蓮華座に坐しています。角度によって反射光の明るさが変化しますので線刻の見え方が変わります。

出典:リビング東京Web

《線刻仏諸尊鏡像》国宝 平安時代 12世紀 泉屋博古館蔵

出典:リビング東京Web

展示風景

日本美術ー数寄あらば

住友コレクションの礎を築いた住友家15代当主・住友春翠が関係した茶会の記録を紐解きながら、実際に100年ほど前の茶会で取り合わせられた書画と茶道具も展示されています。伊藤若冲《海棠目白図》や《小井戸茶碗 銘 六地蔵》 は見どころのひとつです。

出典:リビング東京Web

伊藤若冲《海棠目白図》 江戸時代 18世紀 泉屋博古館蔵

出典:リビング東京Web

展示風景 手前 《小井戸茶碗 銘 六地蔵》 朝鮮時代 16世紀 泉屋博古館東京蔵 奥《二条城行幸図屏風》(江戸時代)17世紀 泉屋博古館東京蔵

出典:リビング東京Web

展示風景

文房具と煎茶 ー清風は吹く

中国の文人たちは、文房(書斎)に清らかな美しさを求めました。書画制作に必須の文房四宝(筆、硯、墨、紙)や、自然の偉大な気を宿す石に瓶花、先人の美意識と技術の結晶である青銅器、清風を生む煎茶など次々と文房に取り入れ、友との清談を楽しみました。

日本でも江戸時代以降、こうした生き方に共感を抱く人々が現われ、煎茶会を開いていました。住友家15代当主の住友春翠(1864-1926)もその一人でした。展示室では、煎茶会のしつらえをイメージした空間になっています。

出典:リビング東京Web

展示風景

出典:リビング東京Web

《鍍金魁星像》 明時代 17世紀 泉屋博古館蔵

出典:リビング東京Web

《粉彩百鹿図牛頭尊》 清時代 18世紀 泉屋博古館蔵

本展示では「泉屋博古館名品選99」図録より約半数近い49件が展示されています。ハンドブックとして活用されるとより一層作品の理解が深まるのではと思います。(館内ミュージアムショップで販売されています。¥2,200)

出典:リビング東京Web

古美術逍遙―東洋へのまなざし 10月23日(日)まで※前期・後期で作品の入れ替えあり https://sen-oku.or.jp/program/20220910_kobijutsushoyo/ 【前期】9月10日(土)~10月2日(日) 【後期】10月4日(火)~10月23日(日) 泉屋博古館東京 (東京都港区六本木1丁目5番地1号) 午前11時 ~ 午後6時(入館は午後5時30分まで) ※金曜日は午後7時まで開館(入館は午後6時30分まで) 観覧料:一般1,000円 高大生600円 中学生以下無料 休館日:月曜日(9月19日、10月10日は開館)、9月20日、10月11日 アクセス:東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅下車、屋外エスカレーターで徒歩3分

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