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ラフ・シモンズが手がけたディオールのお気に入りコレクションをプレイバック。(Airi Nakano)

  • 2015.10.25
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先日、ラフ・シモンズがディオールのアーティスティック・ディレクターを退任するというビッグニュースが世界中を駆け巡りました。あまりに突然の出来事に驚きと寂しさを覚えている今、好きだったコレクションをプレイバックしてみました。

2012-2013秋冬オートクチュールコレクション 花々に囲まれた空間で展開された、モダンと伝統のコレクション。

今年の3月に公開されたラフ・シモンズのドキュメンタリー映画『ディオールと私』を観て、ラフのことがますます好きになったという方も多いはず。ラフがディオールのアーティスティック・ディレクターに就任して初めて手がけたコレクションであり、映画の中心ともなった2012-2013秋冬オートクチュールコレクションは、その裏に隠されたストーリーも含め、感動さえ覚える美しさです。ディオールの代表的な“ニュールック”をモダンに最解釈したミニマムなルックや、職人の技が細部にまで行き届いた芸術的なドレスなど。数々の華麗なルックが合計約100万本もの花々で囲われた空間で繰り広げられるその様子は、今見返してみても新鮮で、うっとりします。

2013-2014秋冬コレクション 青空の元で繰り広げられる「オール アンド ニュー」。

真っ青な空と白い雲が描かれた床の上に、シルバーの球体がおかれたまるで現代美術のような空間で行われた2013-2014秋冬コレクション。ラフの温故知新的な世界観が見事に結実したショーとなりました。ビスチェドレスやレディなモノトーンルック、バー・ジャケットなどなど。今でも着られて、かつ歴史を感じさせる服の数々がシュールレアリスティックなその会場と相まって、印象的でした。

2014-2015秋冬オートクチュールコレクション

は、花で覆い尽くされた壁や、床などそのすべてが白で統一された空間の中で行われました。この会場の写真を見た瞬間に、なんて綺麗なんだろう!と目を奪われたのですが、その白い空間を彩るルックもまたとても洗練されていて印象的でした。このときラフが着目したのは、歴史的なものの上に構築される近未来的な世界。宮廷風のドレスをより構築的に仕立てることで、フューチャリスティックなものへと昇華させるその巧みな解釈は、さすがの一言に尽きました。

2014-2015秋冬オートクチュールコレクション 歴史の上に構築される近未来的な世界。

2016春夏コレクション ラフ・シモンズ手がけるディオールのラストコレクション。

ラフ・シモンズが手がける最後のコレクションとなった、ディオールの2016春夏。会場となったのは、ルーブル美術館の一角。本物の芝と紫の花で覆われた丘の袂を、ホワイトを基調とした無垢でエレガントなルックが可憐に行き交いました。コットンオーガンジーのランジェリー風ルックや、純白の花があしらわれたジャケットなど、纏う女性の美しさをそのまま反映するような、終始ピュアなムードが漂うコレクション。これが彼のラストショーだったのだと思うと、そのまっさらな雰囲気がより感慨深いものに思えました。

参照元:VOGUE JAPAN

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