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寿命が短い生き物の代表「カゲロウ」、その短さに唖然!

  • 2022.9.13

寿命が短い生き物として知られるセミやカゲロウ。 セミの成虫は1週間ほどとして知られていますが、カゲロウに至ってはもっと短いとされています。

カゲロウは成虫になってから1日ほどしか生きられないとされており、個体によっては数時間で死んでしまうものもいるのだとか。

種類によっては半日と生きられないとは、その短さには思わず唖然としてしまいます。 今回はそんなカゲロウという虫について見ていきましょう。

カゲロウは成虫でいられる時間は短い

 

カゲロウは、節足動物門昆虫綱に分類される、カゲロウ目の生き物の総称です。 ここでは、とても儚い生き物「カゲロウ」がどのような生き物なのかを見ていきましょう。

カゲロウの成虫の外見

カゲロウは、日本国内だけでも100種以上いるため、一概に統一した外見はしていません。 その多くは、トンボの成虫ととコオロギを融合したような見た目とでも言ったらいいのでしょうか。

トンボのような羽が生えていることから、飛ぶのが得意そうにも見えますが、颯爽と飛ぶことはできません。 飛ぶ力自体は弱く、風に乗り舞うように飛びます。

カゲロウの成虫としての寿命

カゲロウの成虫はとても寿命が短く、昆虫の中でも最も儚い命だと言われることが多いです。 そんなカゲロウは1日で死んでしまうと言われ、長命の種でも数日~1週間で力尽きてしまいます。 中には成虫になってから数時間しか生きられない種類もいるほどです!

なぜそこまで寿命が短いのかというと、カゲロウの成虫は子孫を残すことに特化しており、栄養を補給することで長生きするということができない体となっているからです。 なにせ、口が退化してなくなっているので、食事をするというのが物理的に不可能だったりもします。

卵からの成虫になるまでの期間は長い

 

成虫としての寿命が短いカゲロウですが、セミと同じく卵から成虫になるまでの期間が長い生き物です。

カゲロウの幼虫

カゲロウの幼虫は、成虫から羽を取り除いたような姿をしています。 卵から孵化して数ヶ月から1年かけて成虫に成長していきます。

この幼虫が、夏から秋にかけて羽化して空に羽ばたき、新たなパートナーを見つけて子孫を残していくという一生を送ります。

儚い命の代名詞とされるカゲロウですが、幼虫時代も含めた一生で見てみると1年ほど生きることもあります。 もしかしたらカゲロウは、多くの昆虫よりも長生きと言えるかもしれません。

不完全変態をするカゲロウ

カゲロウの幼虫は羽を持ちません。 成長を経て羽を得るのですが、その過程でサナギにはなりません。 このように、サナギを経ずに幼虫から成虫になることを不完全変態といいます。

カゲロウの場合は、脱皮を繰り返すことで成長していき最終的に成虫となります。 その間に少なくとも10回以上、中には40回以上も脱皮を行うとされています。

名前の由来は「陽炎」から

 

成虫での時間が非常に短いカゲロウ、その名前は自然現象から来ているとされます。

陽炎とは

カゲロウの名前の由来は、「陽炎」という自然現象から来たとされています。 この陽炎もまた「かげろう」と読みます。

焚火や太陽などで地面が熱せられると、上昇気流が発生します。 この時発生した上昇気流は、不規則なものとなっています。 そうすると、熱によって密度のことなる空気が入り混じることになります。

結果、密度の異なる空気が入り混じった空間を通過する光は、不規則に屈折を繰り返すことになります。 そのため空間がゆらゆらと見えるようになります。

夏の暑く風の弱い日に、アスファルトの照り返しで温まった地面の先が揺らめいて見えたことは無いでしょうか。 これが「陽炎」といわれる現象の仕組みです。

カゲロウの名前は、この陽炎から付けられたとされます。 カゲロウのゆらゆらと飛ぶ様子や、短く儚いながらも命を繋ぐ様子が陽炎を連想させることから付けられたとされています。

外国語でも名前の由来は寿命の短さから

カゲロウの仲間を意味する学名「Ephemeroptera」は、「1日」という意味と「翅(はね)」という意味のラテン語から作られた造語です。 そのあまりの寿命の短さから名付けられたもので、海外でも寿命が短い虫として知られていることがわかります。

まとめ

カゲロウは、幼虫を含めると意外と長生きする生き物ですが、成虫になってからの儚さときたら他の生き物の比にならないほどです。 その寿命は、どれだけ長い種でも数日~数週間で、その多くは1日で力尽きます。

中には飛行できる成虫になってから数時間で死んでしまうなど、昆虫の世界でもトップクラスの寿命の短さとなっています。

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