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京都民ならここに行く。穴場だらけな秋の京都1泊2日プランをご紹介

  • 2022.9.11

春夏秋冬、いつ行っても楽しめるのが京都。でも、紅葉がきれいな11月あたりは人が多すぎて少し行きづらかったりしますよね。そんな方に向けて、今回はむかし京都に住んでいた筆者が、混雑を避けられる穴場スポットを中心に、秋を少し先取りした京都の1泊2日観光プランを紹介します!(なお情報は記事掲載時点のものです。詳細は公式サイトなどでも事前確認することをおすすめします。)

秋の京都観光は混雑を避けたい...

紅葉シーズンまっただ中の京都で困るのはやっぱり混雑。京都に住んでいたときの体感ですが、京都は秋になると観光客の人数が2倍ちかくに膨れあがる、なんてことも珍しくありません。秋の京都を攻略するには、早朝から動いたり、混んでないバス路線を利用したり、混雑を避けるのがとても重要なんです。そのことを念頭において、いざ秋の京都に向かってみましょう。

1日目:東山・嵐山・河原町近辺

【8:30】京都駅に到着

まずは早朝に出発して、9時前に京都駅に到着です。JR奈良線に乗り換えて、電車でひと駅の東福寺駅に向かいます。穴場のお店でブランチを狙いたいので、朝ご飯はいったんスルー。どうしてもお腹がすいている場合は、新幹線や電車の中で軽く何か食べておくのがおすすめです。また、駅の周辺でバスの一日券購入をお忘れなく。

もっと早く京都に来られる方はこちらも:伏見稲荷大社

6時や7時に京都に来られる方であれば、東福寺駅で降りず、そのまま早朝の伏見稲荷に行くのもありですよ。千本鳥居で有名な観光スポットですが、早朝であれば比較的ひとが少なくて、人混みにうんざりすることもありません。ひとけの少ないひっそりした空間を楽しんでください。

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伏見稲荷大社

【9:00】泉涌寺で紅葉を満喫

東福寺駅で降りたら、東福寺はあえてスルー。駅から徒歩で15分の「泉涌寺(せんにゅうじ)」へ行きましょう。知名度こそ東福寺ほどではありませんが、泉涌寺は京都でも1200年近くの歴史を誇る立派なお寺。紅葉で美しく彩られた庭園に、言葉を失うこと間違いなし。さっそく京都の秋を堪能してください。ただし、坂道が結構続きますので、体力次第ではタクシーの利用も検討してみて下さいね。

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泉涌寺

近くの人気スポット:東福寺

もちろん、折角ならということで、東福寺に行くのもOKです。境内の橋から見えるモミジの美しさは全国的に有名ですね。泉涌寺に比べると、東福寺駅から歩いてすぐの場所にあるのが嬉しいポイント。タイミング次第では意外と空いてるので、こちらで紅葉の秋を満喫してみるのもおすすめです◎

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東福寺

【10:30】梅香堂でボリューム満点のホットケーキをぺろり

そろそろお腹が空いてくるころ、泉涌寺から歩いて15分ほどの場所にある「梅香堂(ばいこうどう)」に行きましょう。ここはスタンダードなホットケーキにホイップクリームや小倉あんがガツンと乗った、ボリューム満点のメニューで有名です。行列ができることもある人気店ですが、10時に開店ですので昼前を狙えばすぐに入れます。

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梅香堂

【13:00】路面電車に乗って嵐山へ

絶品のホットケーキを食べたあとは、207系統のバスに乗って嵐電(らんでん)こと京福鉄道の「四条大宮駅」にむかいます。四条通り近辺は京都でも一番賑やかな場所なので、もし梅香堂でご飯が食べられなかった場合は、このあたりで昼ご飯を探すのもおすすめです◎

京都の町中を走る路面電車に乗って、嵐山へ向かいましょう。嵐山駅では友禅染をつかった「キモノ・フォレスト」が観光客のみなさんをもてなしてくれます。華やかにいろどられた幻想的な空間は一見の価値ありです。

しかし、いくらステキな場所だと言っても、嵐山近辺は混雑が確実。お店やお寺などにはなかなか入るのが難しいかも。基本的には散策だけにするのが無難かもしれません。竹林の小径を越えたさらに奥のエリアは、住宅街と寺社仏閣が混ざり合って、京都らしい落ちついた雰囲気が楽しめます。

余裕があれば:常寂光寺

もしそれほど混んでないなら、「常寂光寺(じょうじゃっこうじ)」に行ってみましょう。カエデやモミジの紅葉が美しい華やかな境内が待ってますよ。山際にあるお寺なので、境内を一番上まで登っていけば、京都の町をを一望できるのが魅力です。

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常寂光寺

【15:00】法金剛院の庭園でちょっと休憩

常寂光寺に入れなかった場合でも安心を、京都西側の穴場をご紹介します。それは、JR嵯峨嵐山駅から2駅先「花園駅」の目の前にある「法金剛院(ほうこんごういん)」。
この寺院は夏に蓮の花が美しく咲きほこることで有名ですが、春には桜、秋には紅葉が見頃。四季折々の味わいが楽しめる、知る人ぞ知る名所です。嵐山に比べると人が少ないので、京都の秋をのんびり楽しむのにぴったり。

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法金剛院

【16:30】ホテルにチェックインして錦市場へ

嵐山を満喫したあとは、ふたたび四条周辺へ。朝からはやめに行動してきたので、そろそろホテルにチェックインしましょう。ホテルは四条大宮〜四条河原町の近辺にとっておくのがおすすめ。ホテルにチェックインしたあとは、「錦市場(にしきいちば)」に向かいましょう。

錦市場は300メートル近くにわたってさまざまなお店が軒を連ねる「京の台所」。おいしいものなら何でも揃った商店街ですよ。夕食前に食べ歩きで少しおなかを膨らませるのもよし、少しはやめにおみやげを買ってしまうのもよし。京都のグルメを堪能してください。

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錦市場

【17:30】川をわたって祇園に行き、京都の町並みを散策

錦市場を楽しんだあとは、鴨川をわたって祇園エリアに向かいます。祇園近辺は、京都のなかでも昔ながらの町並みをイメージした町作りがされているので、「これぞ京都!」な雰囲気が満喫できます。

紅葉シーズンとなると混雑は避けられないので、こちらも基本は散策メインにするのをおすすめします。ただ、それでも1点だけぜひ寄っていただきたいお店が1つあります。それがこちらの「祇園小石(ぎおんこいし)」。

こちらは創業昭和11年の老舗で、代々伝わる作り方を用いた「京飴」が目玉商品。甘味処が併設されているのでそこで一休みするのもいいでしょう。もし混んでいたら、代わりに京飴をおみやげに買うのをおすすめします。飴なので大きな荷物にはなりませんから、1日目に買ってもそれほど邪魔になりません。

歩くのにつかれた人に:祇園に行かず「喫茶ソワレ」へ

もしかしたら、祇園に行くほどの体力が残っていない、という人もいらっしゃると思います.その場合は祇園ではなく、木屋町通りにある「喫茶ソワレ」をおすすめします。四条河原町近辺にある古くからある喫茶店で、ひとむかし前のレトロな雰囲気が味わえます。名物の「フルーツポンチ」は華やかな色合いが美しいです。

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祇園小石 祇園本店

ソワレ

【18:30】豪華にすき焼き?それともレトロなイタリアン?

豪華なごはんがいい方に:すき焼きキムラ

朝からずっと観光しつづけ、そろそろ晩ご飯の時間。今回は2つのお店をご紹介します。
「せっかく京都に来たのだから和食でとびきりおいしいご飯を」という方にはこの「すき焼きキムラ」がおすすめです。

錦市場からも近い寺町・新京極エリアにあるこのお店、京都にあるすき焼き店でも屈指の老舗。新鮮な和牛がリーズナブルな値段でいただけます。関西風すき焼きの味を楽しんでください。

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すき焼き キムラ

穴場のイタリアンを攻めたい方に:カルド

リーズナブルに穴場をせめたいという人にはこちら。河原町の路地裏にある「カルド」は老舗のスパゲッティ専門店です。石造りの建物にレトロな間取り・内装が歴史を感じさせる、京都の隠れ家料理店です。

このお店では、「うにスパゲティ」を代表とする何十種類もの多種多様なパスタメニューが用意されています。どのメニューもボリュームたっぷりなので、お腹がしっかり満たされますよ。

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カルド

【21:00】京都の夜をまだまだ楽しんでみる

ご飯を食べ終えた頃には、結構遅い時間です。けっこう疲れがたまっている人はそのままホテルに戻りましょう。でも、もしまだまだ遊びたい、夜の京都を満喫したいという人は、夜景を見てお散歩しながらお酒を飲みにバーへ行くのもいいですね。

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鴨川

2日目:左京区エリア

【9:00】早起きができる人は岩倉実相院へ

眠ったことで1日目のつかれはとれましたか? 元気が回復した人は朝から早めの行動を。
2日目の最初に行くのは「岩倉実相院(じっそういん)」です。岩倉駅から徒歩15分なので、町並みを楽しみながらのんびりと歩いていきましょう。

ここが穴場なのには理由があります。ここでは瑠璃光院に負けず劣らずの美しい「床もみじ」がみられるのですが、残念ながら完全に「撮影禁止」。写真が撮りたいひとには残念ですが、逆にいえば訪れたひとの記憶のなかだけに残る幻想的な光景です。それ以外の場所では写真OK、美しい光景をシャッターにおさめることができますよ。

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実相院

【10:30】一乗寺の詩仙堂へ

日本庭園を堪能したあとは、叡山電鉄に乗って一乗寺まで行きましょう。ここにはイギリスのチャールズ王子とダイアナ姫も訪れた「詩仙堂(しせんどう)」の庭園があります。大きくこそありませんが美しく整えられた庭園がステキです。京都の秋を感じてください。ただし、ここは比較的混雑しがち。あんまりのんびりできない場合は、はやめに切り上げて次の場所に行っちゃうのもいいと思います。

詩仙堂が混雑していたら:恵文社

一乗寺には、日本でも有数の知名度を誇る本屋「恵文社(けいぶんしゃ)」があります。イギリスのガーディアン紙が「世界一美しい書店10」に選んだことで一躍有名になりました。シックな雰囲気の店内には書店員さんが選んだ絶妙なラインナップの本がそろっています。奥にはギャラリースペースもあるので、軽く覗いてみるだけでも楽しいお店です。

詳細情報

詩仙堂

恵文社一乗寺店

【13:00】鴨川のそばにあるお店でゆったりランチ

そろそろお腹がすいてきたころだと思います。叡山電鉄で終点の出町柳駅まで戻ってきたら、川を渡って「下鴨茶寮 本店(しもがもさりょう)」に行きましょう。ここは出町柳駅からもアクセスが楽な場所にある、川沿いの落ち着いた雰囲気の和食屋さんです。

下鴨茶寮の目の前は、下鴨神社・糺の森(ただすのもり)すぐそばの川と川の合流地点。地元では「鴨川デルタ」という名前で有名です。河川敷では親子連れや学生や親子連れといった地元の人がよく遊んでいます。観光地としての京都ではない、「人が暮らしている京都」を感じることができる場所なので、一息つくにはぴったりですよ。

詳細情報

下鴨茶寮

【15:00】帰る時間までのんびりすごす?もう少し観光してみる?

すこしのんびりしたい人に:京都国際マンガミュージアム

この2日間で結構歩きまわり「そろそろ庭園はいいかな」と思うひともいらっしゃると思います。そんな人にぜひ行ってほしいのがここ、「京都国際マンガミュージアム」です。貸本屋さんから譲り受けた数万冊もの漫画が読み放題の漫画の図書館なんです。

ここは、廃校になった小学校を改装してミュージアムにしているのが特徴です。もともと校庭だった部分を全部人工芝生に変えてるので、借りた本を芝生のうえで、寝転びながら読めるんです。広々としているから混むということもなく、ひとやすみにはぴったりの穴場です。ただし、秋は少し寒いかもなので防寒対策はしてくださいね。陽射しがない日だと、外はさすがにつらいかも。

まだまだ観光し足りない人に:蹴上インクラインエリア

まだまだ体力はありあまってるよ、という方におすすめしたいのが、蹴上(けあげ)のインクライン。三条京阪駅まで行き、京都地下鉄東西線で蹴上駅で降りてください。ここは廃線になった線路のところを散歩できるおもしろい場所。すぐ近くに南禅寺があることでも有名で、疎水にそって歩いていけば平安神宮に行くこともできます。

このエリアで特におすすめの穴場は「無鄰菴(むりんあん)」。戦前の政治家山県有朋の別邸でもあったここの庭園は、秋になると常葉樹と紅葉の混ざり合った絶妙な味わいの風景を生み出します。筆者は京都に住んでいたころ、ここの縁側に座ってぼーっとするのが好きでした。

詳細情報

京都国際マンガミュージアム

蹴上インクライン

無鄰菴

【17:00】京都駅から帰りましょう

長いようであっという間だった京都旅行ももう終わり。お土産の買い忘れはありませんか? もしあるようなら駅前のおみやげ売り場で買っておきましょう。伊勢丹内や地下商店街、京都タワーの1階など帰る場所はたくさんあります。

もう1品だけスイーツが食べたい人に:中村藤吉京 都駅店

「京都の美味しいスイーツをまだ食べたい」という方におすすめなのがこの中村藤吉(なかむらとうきち)。和スイーツの名店として京都では有名で、近年では銀座にも出店してきました。夕方あたりであれば空いている可能性もあり。混んでないなら行ってみるのは全然ありですよ。

詳細情報

中村藤吉 京都駅店

京都の隠れた魅力を再発見!

以上、京都の穴場を中心にまとめた紅葉1泊2日プラン、いかがでしたか?2日だけだとどうしても行程が詰め詰めになりがちですので、ご自身でいかれる際はスポットをいくつか飛ばしてしまうのもいいでしょう。有名なところだけじゃない京都の魅力を再発見してみて下さいね。(掲載されている情報は記事公開時点のものです。各スポットの詳細は必ず事前にお調べください)

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