【GMMTV FAN FEST 2022 LIVE IN JAPAN】豪華11名の俳優が勢ぞろいの夢のステージ。2万人が「タイ沼」に溺れた夜

ここ数年、新たなトレンドカルチャーの発信地として注目を集めているタイ。中でも、日本を始めとする各国でファンが増え続けているのが、GMMTV制作のタイドラマとその俳優陣だ。『SOTUS』『2gether』といったタイトルを耳にしたことのある方も多いのでは?

ファンの裾野が広がり続ける一方で、コロナ禍の状況下、なかなか来日の機会に恵まれなかった彼らだが、なんと今回総勢11名が揃って来日し、『GMMTV FAN FEST 2022 LIVE IN JAPAN』を2日にわたって開催。約2万人の観客が、その夢の舞台に酔いしれた。今回はその2日目、８／28（日）の公演を、出演者の紹介と共にレポート！

「実在してたんだ…！」画面の向こうに見続けた11人が登場

オープニング曲に合わせて登場したのは、出演したドラマと共に、タイでもトップクラスの人気を誇る、Krist、Bright、Win、Dew、Nani、Tay、New、Earth、Mix、Ohm、Nanonの11名。今まで画面上でしか見たことのなかった彼らが生身の姿で現れたその瞬間、ファンの感動は最初のピークを迎えたことだと思う。遠目で見ても、全員のスタイルの良さは驚くほど！
司会進行は、ご自身もタイドラマを楽しみ始めたというハライチの岩井勇気さんと、テレビ朝日の島本真衣アナウンサー。11人全員がオープニング曲で登場した後、口々に「こんにちは」「はじめまして」など日本語で挨拶してくれる姿に、冒頭からノンストップのキュンキュン状態に。

熟年夫婦？と見紛う安定感＆大人の魅力のEarth・Mix

Earth

Mix

ここからは5組に分かれてパフォーマンスが行われる時間帯がスタート。

まずはドラマ『A Tale of Thousand Stars』 で人気を博したEarthとMixのペア。笑顔がキュートなMixがDJから始まるソロプレイを披露すれば、Earthは大人の魅力でしっとりと歌い上げる。歌の後はトークもたっぷり。共演したドラマの話から、プライベートでの親交の話まで。2人とも猫を飼っているらしく、MCの岩井さんも「僕も猫を飼っているんです」という話に。Earthが「猫種はなんですか？」と聞くと、なんと岩井さんから「ミックス（雑種）なんです」という驚きの偶然コメントが！思わず場内から上がる拍手。

トークタイムの後は、タイのバラエティではお馴染みの、2人が身体を密着させてカラーボールを運ぶ、というようなファンにはたまらないゲームコーナーも。

喧嘩するほど仲が良い？言葉の壁を超えて伝わるTay・Newの面白さ

New

Tay

お次のペアはTayとNew。2人は『Dark Blue Kiss〜僕のキスは君だけに〜』『Kiss Me Again』など「Kiss」シリーズでカップル役を演じ、バラエティなど共演も多い。
大学時代は同じバスを避けようと思うくらい、一緒にいるのが気まずいような関係だったというエピソードも。本人たち曰く「全く正反対の2人」（New）が、一緒にいる時間を経て、「真ん中を見つけるまでに8年かかった」（Tay）そう。そして今、正反対だからこそ相性がよい、ちょうどよい関係性へ成長したという。頭の回転が速い2人の、漫才のような掛け合いにハマるファンも多い。

お互い共通の質問で答えを合わせるというゲームの最中もなにかと口論を始め、岩井さんに「まあまあ」とおさめられる場面も。ゲームの景品であるお菓子を客席に投げ込んでくれるというサプライズもあったり…と、声を出すことができないライブでも、終始観客の皆さんの笑顔があふれていた。

Buddy感と真摯さに溢れた少年たち Ohm・Nanon

Ohm

Nanon

３組目は昨年カップル役を演じた『Bad Buddy Series』が大ブームとなったOhmとNanon。俳優としてのキャリアが長く、演技派と名高い彼ら。ソロ曲を歌っている最中、満員の客席を感慨深く眺めるOhmの真摯な姿、ドラマの主題歌として人気を集めた『Just Friend?』を、作中同様ギターを弾きながら歌い上げるNanonの姿に感動するお客さんの姿も。

ゲームコーナーでは花道でフリスビーを投げ合うキュートな姿に思わずほっこり。

最後のペア曲も、同じく『Bad Buddy Series』から『Our Song』が。ドラマのキュートさと、本人たちの俳優としての真剣な姿の2つが感じられるショータイムだった。

タイブーム黎明期を支えたスター・Kristの輝きと可愛らしさ

Krist

続いてはGMMTVのレジェンド、Kristのソロステージ。会場全ての人を惹きつける圧巻の歌声とパフォーマンスで、この人がいたから現在のGMMTVの躍進があるのだと感じさせられるほど。
2016年、タイBLドラマの金字塔と言われる『SOTUS／SOTUS S SERIES』に出演し、爆発的な人気を博したKrist。ドラマへの想いを聞かれると、「いくら時間が経っても、人生で心の中にあると思います。その中には、Kristと（相手役であり、現在は独立してフリーとなっている）Singto Prachayaがいる、ということです。この二人を地上に送ってくれた神様に感謝したい」と語り、長年の「SOTUS」ファン、二人のファンのみならず、会場全体を感動で包み込んだ。一方でゲームコーナーでは、「やー！」と掛け声をかけながら空手の手刀で板割りをするキュートな一面も。

世界を虜にする、流れ星〜F4 Thailand〜Bright・Win・Dew・Nani

Dew

Nani

Win

Bright

ラストは『花より男子』のタイ版『F4 Thailand』で主役を務めたBright、Win、Dew、Naniのパート。Dew、Nani、Winはドラマの挿入歌を、Brightは自身の最新曲をそれぞれ熱唱。Brightは暗転中にセンターステージからの登場だったため、暗いうちにその存在に気が付いた客席から、押さえていても漏れてしまったような悲鳴が。

トークで４人の関係性について聞かれると、「グループLINEがあるのでそこでいつもおしゃべりしているんです」というBrightの言葉に、思わず「そこに入りたいですね～」ともはやファン目線のMC岩井さん。

ゲームコーナーでは、2対2に分かれて腕相撲対決が。決勝戦ではBrightとWinのガチンコ対決。それぞれ鍛えている姿をSNSにアップすることも多い2人。後輩のWinに勝ちを譲る、かと思いきや、ボクシングも嗜むBrightがギリギリで勝利。負けた2人はカワイイポーズを披露し、会場の観客が撮影OKになるというご褒美タイムも。

そして迎える、夢の終わりーいつかまた会う日まで

すべてのパートが終了した後、最後に11人全員が揃って再び登場。オフィシャルの記念撮影の後、なぜかKristのスマホでメンバーの個人的な撮影タイムが始まってしまったりと、最終日のラストにリラックスしたのか、台本にない自由行動も。

そしてオーラスに流れ出したのは、BrightWinが主演し、日本のタイドラマブームの発端となったドラマ『2gether』の主題歌『カン・グー』。『2gether』でタイにハマったという人も多く、この歌をバックに肩を組むBrightとWinの姿に、感動して涙ぐむ人の姿も。はしゃぎながら、騒ぎながら、そしてKristはここでも写真を撮りながら（笑）、全員で歌い上げ、あっという間の4時間は幕を閉じた。

コロナ禍の影響もあり、渡泰したことのある人以外ほとんどのファンが、彼らに実際に会うのは初めての体験。コロナによる制限のため、発声を伴う応援のできない中ではあったが、それぞれの方が今まで熱く、熱く溜めこんできた想いがオーラとなって感じられるようなFAN FEST＝まさに「お祭り」だったと断言できる。

多くのドラマ配信、イベント配信、また本人たちからのSNS発信も驚くほど頻繁なので、普段から距離を感じさせない「タイ沼」ではあるが、ますます私たちの近くで「見る・感じる美容液」として、心を潤してくれる機会が増えそうだ。またこの熱狂に身を置ける日は、きっとそう遠くはないはず！