1. トップ
  2. 韓国プロ野球で「監督が試合開始16分で退場」の珍事…1回表でビデオ判定の結果に猛抗議

韓国プロ野球で「監督が試合開始16分で退場」の珍事…1回表でビデオ判定の結果に猛抗議

  • 2022.9.10

韓国プロ野球KBOリーグで、監督が1回表で退場となる珍事が起きた。

事が起きたのは、9月9日に大邱(テグ)サムスン・ライオンズ・パークで行われたロッテ・ジャイアンツ対サムスン・ライオンズの1回表。

当時、ロッテの先頭打者ファン・ソンビン(24)が左前安打で出塁すると、2番ザック・レックス(28)が5球目に打った打球を一塁の塁審が「ファウル」と宣言された。

これに対しロッテ側がビデオ判定を要求するも、判定は変わらず。結局、レックスは8球目のチェンジアップを打ち上げ、中飛で打ち取られてしまった。

その次に3番イ・デホ(40)が打席に立つと、2球目で一塁のファン・ソンビンが二塁盗塁を試みた。

最初の判定はセーフだった。ただ、ファン・ソンビンがヘッドスライディングで二塁ベースに滑り込んだ際にややオーバーランになった。サムスン二塁手のキム・ジチャン(21)が再度タッチしたが、判定はセーフとされた。

すると、これに対し今度はサムスン側がビデオ判定を要請した。その結果、判定はアウトに訂正され、ファン・ソンビンの盗塁は失敗となった。

ロッテの立場としては残念な判定が2回連続で起きた形だ。ファウル判定になったレックスの打球も、見方によっては一塁上を通ったように見えた。そして直後、ファン・ソンビンまでアウトになってしまった。

ブラウン監督は開始7分で退場したが…

この判定に激怒したのが、ロッテを率いるラリー・サットン監督だ。

アメリカ出身の52歳の指揮官は、審判陣に2分近く激しく抗議を続けた。

これに対し、主審はサットン監督に退場処分を下した。ビデオ判定後に監督がアピールをするのは退場事由となる。

サットン監督はプレーボールからわずか16分で退場することになってしまった。

結局、二死となった状態でイ・デホは中飛に打ち取られ、ロッテは先制に失敗した。そして、1回裏から残りの試合までを監督不在で戦わなければならなくなった。最終的に、ロッテは0-4でサムスンに敗れた。

(写真=ロッテ・ジャイアンツ)サットン監督

なお、日本プロ野球(NPB)では、2009年4月に行われた阪神タイガース対広島東洋カープで当時広島を率いたマーティ・ブラウン監督が1回表二死、試合開始からわずか7分で退場になったことがある。

韓国プロ野球でも、サットン監督が今年5月18日に行われたKIAタイガース戦で1回表で退場したことがあるほか、昨年10月2日のハンファ・イーグルス対KIA戦ではハンファのカルロス・スベロ監督が試合開始11分で退場になったことがある。

元記事で読む
の記事をもっとみる