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前髪を放置したまま乾かしていない?正しい髪の毛の乾かし方

  • 2022.9.8
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洗髪は毎日のルーティンではありますが、あなたは正しい髪の乾かし方を知っていますか? 今回は、美容師であり毛髪診断士の藤巻正典さんに正しい乾かし方について聞きました。ぜひ最後まで読んでくださいね。

髪の毛を乾かす前にすべきことを教えてください。

濡れている髪は水素結合がされていない状態なので弱く傷つきやすいです。目の粗いコームで優しく大まかにとかし、毛先にたまった水分をふき取ってから乾かしましょう。目が細かいコームだと髪が引っかかってキューティクルを傷つけることがあるので注意してください。その後、タオルを頭全体にかぶるようにして優しくこすり、根元を乾かします。そして、もう一度粗めのコームで髪をとかし毛先に溜まった水分をしっかりタオルで絞り取ります。

ボリュームが出づらい軟毛の方は分け目をつけず、分け目をギザギザにして髪をとかしてください。しっかり分けてしまうと髪の根元がねてしまい、余計にボリュームが出なくなります。その後、熱から守るミストを使用し最後に中間毛先をクシで整えてからドライを始めましょう。

逆にボリュームが出やすい剛毛、癖毛の方は分け目を決めて熱から守るオイル、ミルクなどのトリートメントを手のひらに広げてから全体の髪に塗布し根元からクシで整えてからドライを始めると良いでしょう。髪は乾いていく状態で徐々に形を作っていきます。剛毛でボリュームを抑えたい髪、癖を抑えたい方は乾かす前に分け目を決めて、根元からクシで整えていると根元の癖がつきやすくボリュームを抑えることができるのです。

ダメージを最大限に抑えられる、髪の乾かし方を教えてください。

傷みやすい襟足、毛量の多い後ろの髪を最初に乾かすと良いでしょう。具体的には、耳の上の高さで髪を分け取り、一番髪の多い箇所を根元から乾かします。その際、下の段から上の段の順で乾かしましょう。上の段は、どの方向からでも良いので温風をあてて根元から毛先に向けて乾かしてください。水分がある程度なくなったら手ぐしで髪を一定方向にとかし、引っ張った状態で毛先を軽く握って、根元から毛先に向けてふたたび温風をあてると、より髪にツヤが出てパサつきがなくなります。余談ですが、(ドライヤーやアイロンの熱から守る)ミストやオイルをつけて乾かすと後でうねってきたりパサついてきたりすることがあります。そんな時は乾かしが足りないのでいつもより1分ほど長くドライヤーをかけるとしっかり髪が収まるようになりますよ。

やりがちだけれど実はNGな髪の乾かし方を教えてください。

前髪がある人は前髪から乾かしましょう。前髪は量が少なく乾きが早いので癖がつきやすかったり、生え際の癖を受けやすい繊細な部分です。中途半端に乾いてしまうと必要のない割れ目がついたり、変に立ち上がってしまったり、斜めに流すはずの前髪が流れにくくなったりします。一度乾いてしまうと理想のヘアスタイルが難しくなってしまうので、“まずは前髪から”を心がけましょう。また、髪は水素結合で形が形成されますが、この水素結合はタオルドライから10分後に始まります。お風呂上りにタオルでターバンをして1時間以上放置するのはダメ。癖がつきやすかったりダメージの原因にもなります。暑くて乾かすのが難しいときは冷風を使って最初に水分をある程度乾かしてから温風で乾かし始めるようにしましょう。

教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

美容師/毛髪診断士 藤巻正典さん

美容師として30年のキャリアがあり、美容師の手が荒れないシャンプートリートメントを開発しさまざまなヘアケア商材を扱い 髪、頭皮を傷めないメニューで女性からの支持が厚い。そして現在では毛髪診断士として、女性の毛髪カウンセリングや頭皮診断・ケアといった分野でも活躍の場を広げている。美容クリニックと融合したヘアサロン「LonaLona(ロナロナ)」に所属。

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