1. トップ
  2. レシピ
  3. ワニは英語で「アリゲーター」「クロコダイル」だけど2種類の違いは?

ワニは英語で「アリゲーター」「クロコダイル」だけど2種類の違いは?

  • 2022.9.6
  • 12629 views

ワニと聞けば強靭な顎を持ち、水面から目と鼻と出して獲物を狙う姿が思い浮かびますよね。 このワニ、英語では「アリゲーター」もしくは「クロコダイル」と呼ばれています。 サイズによっては「カイマン」と呼んだりするなど多種多様。

そこで、ここではそれらの呼び名の違いについて見ていきましょう。

ワニとは?

 

ワニは、肉食性のワニ目に属する爬虫類で、主に水中生活を送っている生き物です。 淡水域の水生生物の中では、ニシキヘビなどと並び生態系の頂点に君臨するほどの強さを誇っています。

日本語はワニ

ワニは日本語でワニと親しまれているのですが、これは古い中国語でイリエワニを指す言葉「鰐」という字や概念が輸入されたことに由来しています。 日本ではそれを「和爾」と訓じ、馴染みのなかった日本でも「ワニ」として定着するようになりました。

鰐はサメのことだった?

かつては日本にワニがいなかったこともあり未知の生物でした。 そのため、獰猛性や鋭い牙、水生生物というイメージから、サメのことを鰐だと考えられていました。

長い間、ワニとサメは区別されることはなかったのです。

種類は大別すると2科

ワニは亜目としてはスフェノスクス亜目や原鰐亜目、中鰐亜目、セベコスクス亜目、タラットスクス亜目、正鰐亜目があり、その全てをワニと呼びます。 ただし、現生するのは正鰐亜目のみで、他は絶滅した古代のワニたちの亜目です。

現生する正鰐亜目を大別すると、アリゲーター科とクロコダイル科の2種類があると考えられています。

ガビアル科を入れ3科とする説

他はインドガビアルという1種類のみが存在し、それをガビアル科として区別することもあります。 こちらは、他のワニに比べても口が細く伸びている顔立ちが特徴です。

ガビアルは体長6m以上の個体もいる大型のワニで、主にインドやネパールに生息しています。 ただしその存在は、絶滅危惧種にも認定されるほど危機的状況。 そのため、生息域では保護活動なども進められています。

マレーガビアルという種もいますが、こちらはクロコダイル科の中に含まれ、名前にこそ「ガビアル」とありますがガビアル科ではありません。

細かく分けると23種類いる

ワニは、さらに細かく分けていくと23種類ほどいます。 クロコダイル科が14種、アリゲーター科が8種、そしてガビアルの計23種です。

アリゲーターとクロコダイルの違い

 

海外で呼ばれるアリゲーターとクロコダイルはどちらもワニ目の動物なのですが、厳密には違う種類と考えるのが普通です。 主にアリゲーター科とクロコダイル科に分かれるので、ここからはそれぞれの特徴をご紹介します。

アリゲーター

まずは、アリゲーターの特徴について見ていきましょう。

身体的特徴

アリゲーターは上から見ると口先が丸みがかっており、歩き方は地面を這うように歩きます。 大きいものでは、アメリカンアリゲーターで6mにもなり稀に家畜や人を襲うこともありますが、クロコダイル科のワニに比べると比較的温厚。

クロコダイルにはある熱感知器官は持っていません。

生息域

アリゲーターは、中南米を含む北アメリカ大陸と南アメリカ大陸、中国長江流域などの淡水域で観測されています。

クロコダイル

次にクロコダイルの特徴を見ていきましょう。

身体的特徴

クロコダイルは、上から見るとその口先はVの字に尖っています。 口を閉じると下顎の歯が牙のように出ています。

歩き方は身体を持ち上げるように歩くこともあり、他の四足歩行の生き物と同じように歩いている姿を目撃されることが多いですね。

最大種はイリエワニで、7mを超す個体もいます。 非常に獰猛な性格で、家畜や人が襲われる事件も多いです。

アリゲーターよりも獰猛な場合が多く、熱を感知する器官をもっています。

生息域

クロコダイルは、アフリカ大陸やユーラシア大陸南部、オーストラリア北部、中南米を含む北アメリカ大陸などが生息域。 主に温暖な地域で広範囲に生息しているため、発見されることも多い個体となっています。

○○ワニという名前はクロコダイル科

日本で「○○ワニ」と呼ぶ名前の多くは、クロコダイル科のワニとなっています。 代表的なものとしてはイリエワニなどがいますね。

まとめ

ワニは、日本ではワニという名前しかありませんが、英語圏などではアリゲーターやクロコダイルといった呼び分けがされています。 どちらも同じワニ目ですが、種類は異なります。

よく見ると、アリゲーターとクロコダイルでは口元の形状や歩き方に違いがあります。

元記事で読む
の記事をもっとみる