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棚田の情景を愛でる温泉宿。界 由布院が2022年8月にオープン。

  • 2022.9.6
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界 由布院のコンセプトは、「棚田暦(たなだごよみ)で憩う宿」。ひとつの農村を思わせるような敷地に建ち、宿の中心には由布院の原風景のひとつである棚田が広がる。棚田を中心に配置した施設の設計・デザインは、界 別府に引き続き、隈研吾が担当した。

界 由布院の主役ともいえる棚田を一望できる「棚田テラス」からは、赤く染まる夕焼け空が映り込む田植え前の水鏡、田植え直後の瑞々しい新緑、豊かに実る稲穂の金色、晩秋の藁こづみ(稲わらを乾燥させるために刈田に積み上げたもの)など、四季折々の情景が楽しめる。

客室は全45室。2タイプの離れを含む、全6タイプの客室は、すべて螺旋状の形が特徴的な「蛍かご」から着想を得た照明を配したご当地部屋「蛍かごの間」だ。由布院の清らかな水辺に生息する蛍をイメージした照明は、あたかも籠の中に蛍が生きているかのように淡い光が点滅する。また、大分県がマダケ竹材の生産量が日本一ということもあり、竹を使用した設えをふんだんにヘッドボードやソファに取り入れた。

大浴場では、四季折々の花や紅葉で色づく雄大な由布岳を眺めながら、開放的な湯浴みが楽しめる。内風呂には、源泉かけ流しの「あつ湯」と、ゆっくりと浸かり、心身ともにリラックスできる「ぬる湯」の2つの浴槽を用意。豊後富士とも呼ばれる由布岳を眼前に臨める露天風呂には、季節の風を感じながらのんびりと長湯を堪能できる寝湯も配している。

夕食は、プライベート感が保てる半個室のある食事処で、地元の食文化を生かした、猪肉や穴熊(あなぐま)肉などの野山の恵みを堪能できる特別会席を提供する。先付の「猪と椎茸の最中パテ」は同施設のスペシャリテだ。大分県名産の「かぼす」のドレッシングで楽しむクレソンサラダを添えた、さっぱりとした味わいの一品だ。

由布院の原風景を感じる空間で、特別なひとときを過ごしたい。

界 由布院

場所/大分県由布市湯布院町川上398

予約・問い合わせ先/0570-073-011(界予約センター)

https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiyufuin/

Text: Aya Hasegawa

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