カフェラテ、カフェオレ、エスプレッソにカプチーノ…
どれも、カフェやレストランで飲み物を頼むときに必ず見かけるメニューです。でも、普段何気なく頼んでいるこれらのメニューの正確な違いを正直知らない、という方も多いのでは?
そこで今回は、これらのカフェメニューの違いについて珈琲のプロである富田佐奈栄さんにお伺いしました!
富田さんはカフェを始めたい人に向けたビジネススクールを開校。カフェのスペシャリストとして、企業のメニュー開発や講演会など、カフェ事業の発展に向けて積極的に活動されています。
お店で注文するときはもちろん、おうちで作るときにも参考になるので、覚えておくと便利ですよ!
珈琲を使ったカフェメニュー
まずは珈琲を使用したメニューから。代表的なものは以下の2つです。
・ブラック珈琲
ドリップした珈琲をそのまま味わうメニュー。珈琲純度100%で、ストレート、ブレンド、アメリカンなど、豆の種類や焙煎度合いによってさらに分類されます。
・カフェオレ
ブラック珈琲と牛乳を1:1で割ったメニュー。ミルクが半分入っているので、マイルドで飲みやすいのが特徴です。
その他にも、ブラックコーヒーの上に生クリームを乗せたウィンナー珈琲も珈琲を使ったカフェメニューのひとつですね。
エスプレッソを使ったカフェメニュー
次に、深煎りのコーヒー豆を圧縮して抽出するエスプレッソメニューについて。
自宅で味わうには、専用のエスプレッソマシンが必要になります。
・エスプレッソ
専用のマシンで抽出したたらりと濃厚な珈琲液で、一杯が30ccと珈琲よりもかなり量が少なめ。豆の量も7g前後と、意外にもドリップ珈琲より使用する量が少ないんです。必然的にカフェインの量も少なくなります。苦味が強く、口の中いっぱいに風味が広がるため、お口直しにも最適な一杯です。
・カフェラテ
エスプレッソと牛乳を1:1で割ったメニュー。カフェオレと間違いがちですが、違いは珈琲か、エスプレッソか、ということ。ミルクが半分入っているので、口当たりがまろやかで優しい味わいです。
・カプチーノ
エスプレッソ1:牛乳1:フォームドミルク1で割ったメニュー。泡立てたミルクのふわふわ食感を楽しむことができます。
ちなみに、フォームドミルクとは、温めた牛乳を専用の泡立て器でかき混ぜて作るキメ細やかなムース状のミルクのこと。専用の泡立て器は100円ショップでも購入できるので、エスプレッソの代わりにコーヒーを使った「なんちゃってカプチーノ」を作ってみるのもオススメです!
気分に合わせてお気に入りのメニューを選ぼう
いかがでしたか。
口にしたことがある定番メニューでも、意外とその作り方は知らないものですよね。
ミルク感が強いものを飲みたいときはカフェオレを、苦味とミルクの甘みを両方感じたいときはカフェラテやカプチーノを、豆本来の苦味をしっかり味わいたいときはブラックやエスプレッソを。
その日の気分に合わせて、いろんなカフェメニューを選んでみてください。
※記事内の画像はイメージです。
※タイトル画像:PRPicturesProduction/Shutterstock
監修:富田佐奈栄(Twitter:@sanaesensei)
佐奈栄学園 カフェズ・キッチン 学園長。日本カフェプランナー協会 会長。テレビ番組をはじめとする各メディア出演や、食品メーカー等に商品企画やメニュー提案なども行い、そして、数々の本を出版するなど、カフェのスペシャリスト・パフェのスペシャリストとして活躍中。さらに、講演依頼を受け、カフェビジネスの発展に全力を注ぐ。
編集・執筆:小島千明
1994年生まれ。新卒で出版社に入社し、テスト誌の編集者として勤務後、フリーに。現在は雑誌、書籍、webを中心に編集・ライター業務を行なっている。興味分野は美容・暮らし。自宅は大量のコスメで溢れている。