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たった「3ステップ」!プロ直伝のテクニックで“いつもの自宅珈琲”がグッと美味しくなる!

  • 2022.11.10
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画像:NOBUHIRO ASADA/Shutterstock

「おいしい珈琲が家で飲めたらなぁ……」

カフェで珈琲を飲んだ時、そう思ったことはありませんか?

それ、意外と簡単に叶うんです!

ということで今回は、自宅でできる初心者でも失敗しない珈琲の淹れ方を、珈琲のプロである富田佐奈栄さんにお伺いしました!

富田さんはカフェを始めたい人に向けたビジネススクールを開校。カフェのスペシャリストとして、企業のメニュー開発や講演会など、カフェ事業の発展に向けて積極的に活動されています。

今回は富田さん直伝の、大事なポイントを厳選してお伝えするので、初めてでも安心してくださいね。

3ステップで簡単! プロが教える自宅ドリップ珈琲の淹れ方

1.ドリッパーにペーパーフィルターをセットし粉状の珈琲豆を入れる

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画像:Farknot Architect/Shutterstock

まず、ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、珈琲豆を入れます。

このときのポイントは、お湯を注ぐ前に珈琲豆を平らにしておくこと。そうすることで注いだお湯が粉に均一にあたり、ムラなく抽出することができるのです。

また、フィルターはドリッパーのサイズに合うように折り曲げてからセットしましょう。そうすることで、ドリッパーにしっかりとフィットし、粉が浮いてしまう心配がありません。

通常、粉の量は一杯当たり10~15gが適量ですが、アイス珈琲を淹れる場合は、氷で味が薄まってしまうので1.5倍量の15~22gほどの粉を使うのがオススメです。

2. 適温のお湯を中心から外側に向かって、じっくりゆっくり渦状に注ぐ

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画像提供:富田佐奈栄さん

続いて92〜96℃のお湯を、平らにした珈琲豆の中心から外側に向かって、渦を巻くように一周注ぎます。その際、注ぐお湯の量がとっても大事なんだとか。

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とにかく均等なお湯の細さとスピードを保ち、ゆっくりじっくり注ぎましょう。これ以上ないくらい、手が少し震えてくるくらい、ゆっくり細〜く、が大切です。

実際やってみると思っている以上に難しいのですが、こればっかりは実践あるのみ。

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うまく注げたかをチェックできるポイントは、注ぎ終わったでがらしに均一な高さの土手ができているかどうか。

これができていると、お湯の量と注ぐ速度が安定している証拠になるそう。淹れ終わった後に、下記の写真左のような状態になっているかを確認するのもいいでしょう。

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画像提供:富田佐奈栄さん

また、外側に向かうときに、珈琲フィルターに直接お湯が触れないようにするのも重要

触れてしまうと、そのお湯は抽出されることなくそのままサーバーに落ちてしまい、味が薄まる原因になってしまうのです。

3. 20〜30秒蒸らしたら2周目に突入。再び中心から外側に向かって渦を巻きながらお湯を注ぐ

1周目でフィルターに触れる直前まで注げたら、珈琲豆とお湯が混ざり合って珈琲が抽出されるまでしばし休憩。その後、再び中心から2周目を注ぎます。

ここまで来たら、あとは適量になるまで「2」と「3」をくり返すのですが、最後にも大事なポイントがひとつあります。

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意外と思う方も多いのではないでしょうか。実は、フィルターの上ずみに溜まった珈琲には、えぐみと渋みが多く含まれているもの。

それが落ち切るまで待ってしまうと、せっかくの珈琲の味が落ちてしまうのです。少しもったいない気もしますが、ここは潔く引き上げましょう。

ここまでできたら、おいしい珈琲の出来上がり! ブレンド珈琲の場合は、人数分で均等に注ぎ分けをすると、より均一な味にすることができますよ。

コツを掴めば誰でも美味しい珈琲が淹れられます!

いかがでしたか? もしかすると、最初から完璧に淹れるのは難しいかもしれません。

でも、コツさえ掴めば、格段においしく淹れられるようになるので諦めずにチャレンジしてくださいね!

手間と時間をかけて淹れた珈琲の味は、きっと格別なはずです。

※記事内の画像はイメージです。

タイトル画像:NOBUHIRO ASADA/Shutterstock



監修:富田佐奈栄(Twitter:@sanaesensei
佐奈栄学園 カフェズ・キッチン 学園長。日本カフェプランナー協会 会長。テレビ番組をはじめとする各メディア出演や、食品メーカー等に商品企画やメニュー提案なども行い、そして、数々の本を出版するなど、カフェのスペシャリスト・パフェのスペシャリストとして活躍中。さらに、講演依頼を受け、カフェビジネスの発展に全力を注ぐ。

編集・執筆:小島千明
1994年生まれ。新卒で出版社に入社し、テスト誌の編集者として勤務後、フリーに。現在は雑誌、書籍、webを中心に編集・ライター業務を行なっている。興味分野は美容・暮らし。自宅は大量のコスメで溢れている。