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【プロが教える】“いつもの珈琲”を美味しくするには何が必要?これだけは持っておきたいマストアイテム5つ

  • 2022.11.9
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画像:wavebreakmedia/Shutterstock

「珈琲(コーヒー)が大好き!」

だけど、自分でおいしく淹(い)れる技術も知識も器具もない……。

「そもそも必要なアイテムってなんだろう?」

そんな不安と疑問いっぱいの珈琲ビギナーに知ってほしい「珈琲をおいしく淹れるためのアイテム」を、珈琲のプロである富田佐奈栄さんにお伺いしました!

富田さんはカフェを始めたい人に向けたビジネススクールを開校。カフェのスペシャリストとして、企業のメニュー開発や講演会など、カフェ事業の発展に向けて積極的に活動されています。

本記事では富田さんが教える「あると便利なアイテム」も合わせて紹介するので、“よりおいしく、優雅な珈琲タイムを極めたい”という方は最後までぜひチェックしてくださいね。

最低限の器具を揃えるだけで、誰でもおうち珈琲を楽しめる

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画像:Iakovleva Daria/Shutterstock

「プロみたいにおいしく淹れられなさそう……」「そもそも必要なアイテムも淹れ方もよくわからない」そんなあなたの気持ち、よくわかります。

何を隠そう筆者も、今回取材するまでは全く同じ気持ちでした!

でも実は、たった5つのアイテムさえあれば、自宅で簡単においしい珈琲を淹れられるんです!

どれも雑貨屋やネットで数千円で揃えられるので、自分のお気に入りのものを見つけてくださいね。

プロ厳選! マストで揃えたい「5つの神器」

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画像:OlegKovalevichh/Shutterstock
  1. コーヒードリッパー
  2. コーヒーサーバー
  3. ペーパーフィルター
  4. コーヒースプーン
  5. 細口のポット

早速ですが、基本で押さえておきたいのはこの5つのアイテムです。

「ドリッパー」は、珈琲を抽出するために必要な器具。「サーバー」はそこから漉された珈琲を受け止めるための容器です。この2つはセットで販売されていることも多く、別々に購入する場合もメーカーを揃えておくと、漏れなどの心配がないのでオススメです。

また、1杯分、2杯分と、目印がついているサーバーもあるので、ご自身が使いやすいものを探してくださいね。

「フィルター」は、ドリッパーの形状に合うものを選びましょう。

そして、意外と重要なのが「珈琲スプーン」「細口ポット」です。

おいしい珈琲を淹れるためには、粉の量を正確に測ることが大切。大体10~15gが一杯分の珈琲豆の適量と言われていて、それが数gでも狂うと途端に味が落ちてしまうんです。

ですから、適当なスプーンは使わずに、はじめから10~15gに計量されている珈琲スプーンを使う方が失敗知らずです。

さらに、珈琲をおいしく淹れるためにこれまた重要なのが、注ぐときのお湯の量

時間をかけて少しずつお湯を加えていくのが大切なので、一気にドバッと出てしまうやかんやケトルでは抽出時間が足りず、珈琲のコクや味わいが失われてしまいます。

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もう少しこだわりたい人は、さらにこの2つも!

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画像:Mavadee/Shutterstock

ハンドドリップを楽しむために最低限揃えたいアイテムの他に、あるともっとおいしい珈琲を楽しめるのがこの2つのツール。

  1. 珈琲豆を保存する密閉容器
  2. 温度調節ができる細口のケトル

まず、「密閉容器」について。

実は珈琲豆は、開封し、空気中に放置すると途端に酸化が始まり、どんどん風味や味が落ちてしまうもの。富田さんによると、珈琲豆の賞味期限は「豆は1週間、粉は3日間」とのことで、少しでもその風味や味わいの劣化を防ぐためには、湿気・空気・光を避け、低い温度で保存することが大切です。そこで、密閉度の高い容器に入れて保存することがオススメ。

袋ならジップロックのようなものでも良いですし、容器ならガラスでも缶でも良いのだそう。また、しっかり空気が抜ける専用容器も販売されているとのことですが、とにかく密閉力が高いものを選ぶと安心ですよ。

オススメの保存方法は2週間分くらいの豆量を買い、密閉容器や袋に入れ今週分は冷蔵庫。来週分は冷凍庫に入れることだそう。さらに、小分けにするとベストです。

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画像:写真AC

続いて、「細口のケトル」について。

最近では、珈琲を淹れる際に便利な温度調節可能な細口のケトルが販売されています。

お湯の量だけでなく、珈琲を淹れる際はお湯の温度も重要で、理想的な温度は92〜96℃と言われています。やかんから細口ポットに移したら、だいたいこれくらいの適温になるのですが、最初から温度調節ができて、かつ注ぎ口が細くなっているケトルを使うと、より手間が省けて快適です。適温で保存ができるのも魅力的。

まだケトルを持っていない人や、買い替えを検討している人は、このタイプを選ぶのもいいかもしれません。

お気に入りの道具を揃えよう!

いかがでしたか?

今すぐ器具をそろえて、ハンドドリップに挑戦したくなった方ぜひ今後ご紹介する「おいしい珈琲の淹れ方」も参考にしてみてください! 

必要な道具も、淹れ方もマスターしたら、今より優雅で、ちょっぴり贅沢なおうち時間を過ごせるはず。

めくるめくドリップ珈琲の世界を一緒に楽しみましょう!

※記事内の画像はイメージです。

タイトル画像:OlegKovalevichh/Shutterstock



監修:富田佐奈栄(Twitter:@sanaesensei
佐奈栄学園 カフェズ・キッチン 学園長。日本カフェプランナー協会 会長。テレビ番組をはじめとする各メディア出演や、食品メーカー等に商品企画やメニュー提案なども行い、そして、数々の本を出版するなど、カフェのスペシャリスト・パフェのスペシャリストとして活躍中。さらに、講演依頼を受け、カフェビジネスの発展に全力を注ぐ。

編集・執筆:小島千明
1994年生まれ。新卒で出版社に入社し、テスト誌の編集者として勤務後、フリーに。現在は雑誌、書籍、webを中心に編集・ライター業務を行なっている。興味分野は美容・暮らし。自宅は大量のコスメで溢れている。