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3年間育てた「血のつながりがない子」と、お別れできますか?『うちの子、誰の子?』

  • 2022.9.5

あなたは「もしわが子と思って育ててきた子が、取り違えられた子だったら」と想像したことはありますか。もしも、その子が他人の子どもだった場合、あなたはその子どもとお別れできるでしょうか。子どもとは血のつながりで親子になるのか、それとも同じ時を重ねるうちに親子になるのか。家族の愛情について問う作品『うちの子、誰の子?(漫画:たけ みゆき 原案:ママリ)』の見どころについてお伝えします。

3年間大切に育てた娘と、血のつながりがなかった

このお話の主人公はサキ。サキは不妊治療を経て、まな娘、サクラを出産します。代々続く酒屋の跡取りである夫と3人で穏やかな日常を過ごしていました。

幸せな日々を送っていたある日、一通の封書が届きます。差出人はサクラを出産したクリニック。なんとそこには「サクラの妊娠時、受精卵の取り違えが起きた可能性がある」という内容が。

サキは突然「娘と自分たち夫婦の血がつながっていない」という事実を突きつけられるのです。

「子どもの交換」各家庭の父・母の思い

事実を受け入れることができないサキ。取り違いが起きた相手家族・滝田家も同席し、クリニックで説明を受けますが、すぐに納得できるはずもなく。

「サクラは自分たちの子ども」と主張するサキですが、相手方は交換に対して積極的な態度です。唯一味方になってくれるだろうと思っていた夫・タイチまで「交換を検討する」と発言し、サキは激しくショックを受けます。

「家族とは何か」を問う作品

本作では当事者夫婦の思いだけでなく、その周辺にいる祖父母の思いも描かれています。読者としてサキの立場に立てば「子どもを交換するなんて」という気持ちも理解できますが、家族それぞれの立場になると「家族とは何か」という考え方にそれぞれ違いがあることに気づきます。

本作では家族同士が思いをぶつけあいながら「現在育てている子どもとは血がつながっていない」という事実を受け止め、向き合う様子が描かれます。

あまりにも受け入れにくい現実と対峙しながら「家族とは何か」という答えに近づいていく様子は、読む人の心を震わせます。子どもとのつながりとは、血縁で生まれるのか、ともにした時間で生まれるのか。

今心の中で「家族とは」という問いが生まれている方には本作『うちの子、誰の子?』を読んでみることをおすすめします。

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¥1,100〜(楽天市場)

漫画:たけみゆき
原案:ママリ
出版社:KADOKAWA

大切に育ててきたわが子が、自分の子ではないことがわかったら、あなたならどうしますか?
ある日郵便受けに届いた一通の手紙が、家族の幸せを一変させるなんて――

3年間大切に育てた愛娘とは、血がつながっていない…?!
ごく普通の家族だった三橋家が直面したのは、愛娘サクラの出生の真実。
血縁か?それとも共に過ごして芽生えた愛情か?
あなたなら、どう向きあいますか?

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漫画:たけ みゆき
原案:ママリ

著者:ゆずプー

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