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人気沸騰の『還魂』でヒロインを演じたチョン・ソミンの強烈な持ち味は何か

  • 2022.9.5
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チョン・ソミンは「引き込む力」を持った女優だ。何よりも、どんな演技でもキラリと光る視線を感じさせる。

それゆえ、たとえ日常のありふれた場面を演じているときでも、彼女の演技は印象深く残っている。そういう意味で、記憶に残りやすい女優だと言える。

そんなチョン・ソミンを初めて意識したのは、2010年に『イタズラなKiss~Playful Kiss』に出演したときだ。「花男」として大ブレイクしたキム・ヒョンジュンの相手役に大抜擢されたのだ。当時のチョン・ソミンは21歳。まだ少女の雰囲気を残していたが、すでに「目の力」は際立っていた。

以後も彼女は人気ドラマで重要な役を演じて存在感を見せてきた。たとえば、『適齢期惑々ロマンス~お父さんが変!?』や『空から降る一億の星』などが印象に残っている。

そんなチョン・ソミンは、Netflixで配信されて日本でも大人気となった『還魂』でも強烈なヒロインを演じている。

チョン・ソミン
チョン・ソミンの特徴を生かした設定

このドラマは、人間の肉体と魂を取り換える「還魂術」をテーマにして、自らの運命を劇的に変えていく人たちを描いている。主人公はイ・ジェウクが扮するチャン・ウクで、彼は立派な師匠の元で修業しなければならないのに、自ら師匠を破門させて独自の生き方を模索している。つまり、「弟子の自分が破門されられるのではなく、師匠をあえて破門させる弟子」なのである。

そんなチャン・ウクが一目で気に入った相手が、チョン・ソミンが演じているムドクであった。

『還魂』の序盤に印象的な場面があった。それは、チャン・ウクが待望の師匠を自ら選ぶシーンだった。なんと、指名されたのがムドクなのである。

その理由は「目がとてもいい」ということだった。

この演出はまさにチョン・ソミンの特徴をうまく生かした設定に違いない。

振り返ってみたら、『イタズラなKiss~Playful Kiss』から12年も経っていた。少女のようだったチョン・ソミンも30代に入っていたが、彼女の強い「目の力」は変わっていない。むしろ、これからの活躍が本当に楽しみな女優だ。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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