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1200年にわたる信仰の地・和歌山県高野山を舞台にした“お坊さん”映画

  • 2015.10.23
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和歌山県にある日本仏教の聖地、高野山。今年・2015年は、空海(弘法大師)が修行の場として高野山を開創してから1200年という節目の年です。千メートル級の山々に囲まれた、真言密教の根本道場であるこの地には、僧侶になるために学ぶ高野山大学があります。 今回紹介するのは、明日から全国公開する伊藤淳史さん主演の映画『ボクは坊さん。』です。高野山大学を卒業しつつも、一度は書店に就職した主人公が、やがてお坊さんとなって奮闘していく成長物語です。

書店員からお坊さんに転身

愛媛県今治市にある四国八十八ヶ所霊場・第57番札所・栄福寺で生まれ育った白方進(伊藤淳史)。仏の教えを学ぶために、高野山大学で修業をし、お坊さんの資格といえる“阿闍梨(あじゃり)”の位を得ましたが、実家に戻った後、書店員として働くことを選びます。

その後、永福寺の住職である祖父が病で倒れ、進は24歳でお坊さんになることを決意。「光円」(僧名)に改名し、祖父亡き後、住職としての生活をスタートさせます。

お坊さんの毎日には光円の知らなかったことがいっぱい

永福寺で生まれ育ったものの、住職として足を踏み入れたお寺の世界は、光円が想像していた以上に奥が深いものでした。

坊さん専用グッズなるものがいろいろあることに驚いたり、個性豊かな僧侶たちと出会ったり、檀家の人たちとの関係に悩んだり。大学では習わなかった仏教用語に戸惑いつつ、お葬式を執り行い、人の死に立ちあう光円。

お坊さんにならなかった大学時代の友人と再会する光円

お寺はお葬式だけではなく、結婚式もするところ。職場の同僚と結婚することになった幼なじみの京子(山本美月)に頼まれた光円は、彼女の結婚式を執り行います。

そんな中、一般企業に就職した大学時代の友達の広太(濱田岳)が会社を辞めて引きこもりになったと知った光円。光円は同じく仲間の孝典(渡辺大知)と一緒に広太を部屋から引きずり出し、3人で高野山の奥の院に向かいます。光円たちは広太の気持ちを前向きにすることができるでしょうか…?

妊娠し、出産を迎えた京子にある問題が…

いつも光円を励まし、元気づけてくれた京子が妊娠。でも、彼女の出産は安全なものではありませんでした。光円と京子と子どもの頃から仲良しの真治(溝端淳平)も心配する中、2人は京子のために何ができるかを考えます。そして、光円は悩んだ結果、ある大きな決断をします…。

住職の人気エッセイが映画化

本作は、栄福寺の住職・白川密成氏が、糸井重里氏が主宰するWEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で約7年間にわたって連載し、後に書籍として出版された人気エッセイを映画化した作品です。

実際に永福寺でロケ撮影を行い、密成氏は現場で監修をされたそうです。原作には「仏教には人々が“共通して”もっている心に語りかけるポップ・ソングのような性格を感じることもある」と書かれています。仏教の教えと聞くと、ちょっと敷居が高い感じがしてしまうかもしれませんが、この映画には堅苦しさは一切なく、お坊さんもたくさん悩んだり、壁にぶつかったりすることがあるんだと教えてくれます。

本作を観ると、光円が悩みながら奮闘している舞台に行ってみたくなります。いきなり四国八十八ヵ所巡りをするのはちょっとハードルが高いという人は、まずは永福寺や高野山を訪れてみるのはいかがでしょうか。

『ボクは坊さん。』

10月24日(土)より、全国ロードショー

配給:ファントム・フィルム

(C)2015映画「ボクは坊さん。」製作委員会

公式サイト http://bosan.jp/

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