植物の中には、とても変わった漢字表記をするものもあります。
今回ご紹介するのもその1つ。その名も「鹿蹄草」です!
「鹿(しか)の蹄(ひづめ)の草(くさ)…?」と、困惑されている方も多いかもしれませんね。
さて、いったいなんと読むのでしょうか?
「鹿蹄草」の読み方!
それでは、早速「鹿蹄草」の読み方を発表します。
読み仮名は6文字ですが、かなり変わった読み方になっています。ノーヒントで答えられる方は、おそらくほとんどいないでしょう…!
それでは、ここでヒントをお伝えします。
実は「鹿蹄草」には別表記があるんです。それは「一薬草」…いかがでしょう? こちらなら、なんとなく読み方がわかる方も多いかもしれません。
それでは、正解を発表します。
正解は「いちやくそう」でした!
「鹿蹄草」について
「いちやくそう」という読み方を「鹿蹄草」から想像するのはかなり困難だったと思います。しかし「一薬草」ならば、字面そのままなので簡単に読めたかもしれません。ちなみに「ろくていそう」とも読むそうですよ。
さて、それでは「鹿蹄草(いちやくそう)」とはどのような植物なのでしょうか?
〘名〙
① イチヤクソウ科の常緑多年草。各地の山野の樹陰に生える。高さ約二〇センチメートル。葉は柄があって根ぎわから生じ、円形または広楕円形で、裏面と柄はしばしば、紫色を帯びる。初夏、梅に似た白い花が総状となって下向きに咲く。雌しべは長い。煎(せん)じ汁は脚気に、葉の液汁は止血、止痛に薬効がある。かがみそう。《季・夏》
② 植物「べんけいそう(弁慶草)」の異名。
③ 植物「くわがたそう(鍬形草)」の異名。
出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)
なんと3種類の植物を表すそう!
「鍬形草」なんて変わった名前ですが、実はまさしく「果実の形が兜(かぶと)の鍬形に似ている」ことが由来なんだとか(出典:『精選版 日本国語大辞典』/小学館)。興味を持たれた方は、ぜひ画像検索してみてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
「鹿蹄草」は「いちやくそう」と読みます。
ぜひこの機会に覚えて、ご家族やご友人にも教えてあげてくださいね!