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「小田急百貨店」本店が10月閉店へ…駅チカ/駅ナカは今後どうなる?

  • 2022.8.27
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2022年10月、新宿西口前の小田急百貨店本店本館が閉店します。新宿西口の再開発事業により、築50年以上経つ本館は解体されて、地上48階建ての駅ビルに生まれ変わります。内容を見ていきましょう。

■「小田急百貨店」本店が10月閉店へ

かねてから発表されていたように、2022年10月2日に新宿の小田急百貨店本店本館が閉店します。小田急百貨店本店は1962年に別館のハルクがある位置で開業後、1967年に現在の場所で営業を開始しており、現在の建物が建って50年以上が経ちました。今回の閉店は新宿駅西口再開発にともなうもので、建物は解体されます。

百貨店に入っていた食品、化粧品、ラグジュアリーブランドの店舗は別館のハルクに移転されます。ハルクは2022年春から改装を行っており、一部営業を休止しています。10月以降はハルクで、移転した店舗による構成で「小田急百貨店」は営業を継続します。

■新宿駅西口地区都市計画とは

新宿駅西口地区都市計画とは、小田急電鉄と東京メトロが手がける新宿駅西口エリアの再開発事業です。新宿駅エリアは、鉄道・駅前広場・幹線道路をそれぞれに移動しにくい、また駅ビルや周辺施設のビルの老朽化、駅構造が複雑でわかりにくいといった課題がありました。そこで、ターミナル駅として新宿駅を再開発する計画が持ち上がりました。

小田急百貨店本店本館の跡地には、地上48階・地下5階からなる高さ約260mの駅ビルが建設されます。地下1階・地上1階は、小田急線新宿駅や東京メトロ丸の内線新宿駅に直結。オフィスや商業施設が入る、複合型再開発ビルに生まれ変わります。駅ビルの完成は2029年度が予定されています。

地下1階から11階が商業施設になる予定ですが、小田急百貨店がここで再開業するのか現時点では不明です。

■再開発でさらに活気のある駅チカ・駅ナカに

新宿駅前は西口地区のほか、西南地区(北街区・南街区)も再開発の計画があり、西南地区北街区には京王電鉄、同南街区にはJR東日本のビルも建設予定です。それぞれの地区の駅ビル完成は、西口地区が2029年度、西南地区北街区が2028年度、西南地区南街区が2040年度となっています。

西口地区に建てられる小田急線の駅ビルは、京王電鉄の駅ビルと接続し、人々がくつろげるようなテラスが整備される予定です。西口地区と西南口地区の駅ビルが一体となり、各駅ビルを回遊して駅チカ・駅ナカの商業施設が楽しめるようになることが期待されます。

文・はせがわあきこ

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