1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 本人は楽しめてる? 乳児から始める“早期教育”のメリット&デメリット

本人は楽しめてる? 乳児から始める“早期教育”のメリット&デメリット

  • 2015.10.21
  • 1116 views

【ママからのご相談】

もうすぐ1歳になる子どもがいるのですが、習い事をするかどうかで悩んでいます。まだ早すぎるのか、それともこれくらいの時期から早期教育を始めたほうが子どものためになるのか、教えてください。

●A. 必ずしも早期教育が子どものためになるとは限りません!

ご相談ありがとうございます。ママライターのfurahaです。

近年、赤ちゃん向けの習い事の種類も多様化してきて、子どもが0歳のころから通える教室が増えていますね。メディアでもそういった乳幼児教室の宣伝をよく目にしたり、早期教育の重要性を耳にする機会が多いので、「赤ちゃんのうちから何か始めておく方がいいのでは!?」と考えるママも多いと思います。

しかし、必ずしも早期教育をしたから賢い子どもが育つというわけではなく、早期教育もやり方によっては効果が全く出ないどころか、子どもにマイナスの影響を及ぼす可能性もあります。

重要なのは、親が早期教育のメリットとデメリットの両方を理解した上で、わが子にとって最善の選択をしてあげることです!

●早期教育のメリット・デメリット

●メリット

早期教育といわれるもののほとんどは、脳が著しく発達する乳幼児期にさまざまな体験をさせることで、脳の発達を促すことを目的としています(脳は3歳までに8割、6歳までに9割完成するといわれています)。

特に英語や音楽に関しては、早いうちから耳を慣らしておくことが重要だといわれており、0歳からの習い事で英語やリトミックが多いのはそのため。

2歳くらいまでの習い事は親子参加型のものがほとんどなので、習い事が子どもにとって楽しいものである場合は、その楽しい時間を親子で共有できる、というのもメリットの一つです。

また、ママも子どもと一緒に習い事に行くことで、そこでママ友ができたり、同年代の子どもがいるママと会話をしたりと、ママの気分転換になるという側面もあります。

●デメリット

“脳が急激に発達する3歳までに早期教育を始めると良い”、という上記のメリットとは逆に、“早期教育を行うことは子どもの健全な成長を妨げかねない”という考え方もあります。

**********

脳が真の意味で刺激されるのは、子どもが自分の意思で何かをやってみて「気持ちいい」と感じるときだけ。自発的な行動が脳の発達を促し、創造性豊かな発想の土台をつくる。その点、ドリルを使った学習や教室での集団指導は、子どもが好奇心の赴くままに何かにのめり込み、自分のペースで成長する活動になりにくい

(『Newsweek 0歳からの教育 最新版』より引用)

**********

という専門家の意見もあるくらいです。

もちろん、乳幼児教室の中にも、自発的行動を促し創造性を育むタイプの教室はありますが、何かを教えたり訓練するタイプの習い事はそんなに早くから始める必要はないのかもしれません。

なぜなら、3歳までに子どもの脳が急速に成長するからと、何かを先取りで学ばせたところで、それが脳を高度に発達させることにつながるとはいえないから。むしろ、適齢期にきたらすんなり習得できることを無理に乳幼児期に学ばせるのは、時間の無駄です。

また、習い事をいくつもしている場合は、緊張状態が続き、それが子どもにとってストレスになる場合があります。習い事でのでき具合をママが気にしたり、できないときに叱ってしまうことも子どもにとってはストレスです。このような状態が続くと、子どもの精神状態や体調が崩れ、親子関係にも悪影響がでてきてしまいます。

●赤ちゃんに習い事をさせる際の注意点3つ

上記のデメリットを踏まえて、もし赤ちゃんに習い事をさせる場合は、下記のポイントに注意しましょう!

・子ども自身が楽しめているか、興味を持っているかを見極める

・結果を求めたり、他の子と比べたりしない

・習い事をいくつもしない

早期教育は、ついつい親の意思が先行してしまいがちですが、重要なのは、子どもが楽しめているかどうか! 子どもは大好きなママを喜ばせようと、無理に頑張ってしまう場合もあるので、その点も注意してあげてください。

早期教育というと難しく聞こえますが、結局一番肝心なのは普段の育児と同じ。子どものことをよくみて、寄り添い、わが子のペースで進めてあげることなのかもしれませんね。

【参考文献】

・『Newsweek 0歳からの教育 最新版』メディアハウスムック

●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)

の記事をもっとみる