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「料理することは愛すること」80歳のスパイス料理研究家が教える、人生を豊かにするヒント。

  • 2022.8.27
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福岡県久留米市には、80歳のスパイス料理研究家がいる。スパイス専門店「TAKECO1982」を主宰している吉山武子さんが、著書『80歳のスパイス屋さんが伝えたい人生で大切なこと』(KADOKAWA)を発売した。

吉山さんがスパイスに出会ったのは40歳の頃。今から40年前なので、まだ日本でスパイスというとカレー粉くらいしか知られていなかった時代だ。スパイスカレーの美味しさと香りに衝撃を受けた吉山さんは、その幅広さを伝えようと、移動形式でスパイスの料理教室を開いてきた。

「TAKECO1982」を始めたのは、吉山さんが73歳のとき。料理教室を続けるのが難しくなり、一時は引退も考えたが、家族に「もったいない。やめないで」と後押しされて開店を決めたそうだ。

周りへの感謝を忘れず、何歳になっても「スパイス」という生きがいとともに歩み続ける吉山さん。読者に伝えたい、人生で大切なこととは。そして、「人生を豊かにする」というスパイスの効能とは。

スパイスが人生を豊かにします

スパイスは、料理の香りや味を豊かにしてくれるものです。
使わないなんて、もったいない。人生を損していると思います。
スパイスにルールはありません。カレー粉はカレーだけでなく、肉じゃがやオムレツなどにも合いますよ。
スパイスをうまく使えるようになるには、どんどん挑戦することが大切。
今まで知らなかったおいしさが発見できるし、作る楽しみも、食べる喜びも大きくなります。
ひとつだけでなく何種類かブレンドすると、さらに新しい世界が広がります。
何よりも、スパイスは心と体を健やかにしてくれるもの。
風邪をひいたなと思ったり、気分が落ち込んだときは、ぜひスパイスたっぷりのカレーを食べてみて。
きっと元気が出ますよ。
(本文より)

「スパイスやハーブたっぷりの朝食が健康の秘訣」「おいしくてアンチエイジングにもなるスパイスの魅力」「『食』の記憶が子どもの感受性を育てる」などなど、明日の献立から取り入れたくなるようなスパイスのヒントが盛りだくさん。吉山さんオリジナルのスパイス料理レシピも多数収録されている。あなたの食卓と人生にもスパイスをひとふりして、香り豊かに生まれ変わらせてみては。

~目次より~
CHAPTER1 80歳、スパイスのある豊かな暮らし
CHAPTER2 スパイスに魅了された人生
CHAPTER3 「TAKECO1982」の誕生
CHAPTER4 スパイスの冒険は続く
巻末:TAKECO'Sスパイス料理レシピ

■吉山武子(よしやま・たけこ)さん
1942年生まれ。スパイスブレンダー、スパイス料理研究家。福岡県久留米市にあるスパイス専門店「TAKECO1982」主宰。40歳のころ、スパイスカレーに初めて出会い、おいしさと香りに衝撃を受けた。スパイス料理の世界に魅了され、勉強を開始。当時はカレー粉くらいしかなかったスパイスの幅広さやおいしさを広く伝えようと、移動形式で料理教室を開始する。以来、スパイスを通じて料理を作る愉しみ、食べる喜びを草の根運動的に伝えてきた。明るく気さくなキャラクターと、家族を思う深い愛情が共感を呼び、新聞、テレビなどに取り上げられ、話題に。オリジナルブレンドのミックススパイスの人気に火がつき、独自のスパイスを商品化。「辛いだけのスパイス」ではなく「香り豊かなスパイス」使いで、子どももおいしく食べることができる家庭料理のレシピに定評がある。2015年9月、地元福岡県久留米市にオープンしたショップ「TAKECO1982」で、スパイスのラインナップを展開している。

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