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世界からお届け!SDGs通信 メキシコ編。過剰食品を半額以下でパッケージ販売する「Cheaf」

  • 2022.8.26
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世界からお届け!SDGs通信 メキシコ編

食の救済から生まれたアプリが提供する店も利用者もニッコリのサービス!

メキシコでパンデミックが始まった2020年初頭、飲食店の営業が規制され、テイクアウトか宅配のみの状態が半年近く続いた。これにより廃業した店は9万店舗に及ぶ。当時Uber Eatsのメキシコ北部、西部担当ディレクターだったキム・ドゥランは、飲食店の経営難やフードロスを解決するため、過剰食品を定価の半額以下でパッケージ販売するプロジェクト「Cheaf」を2020年6月に始めた。

当初はメキシコシティの飲食店5店舗のみが登録した、ホームページと通話アプリのグループチャットを組み合わせた簡素なものだったが、徐々に拡大し、メンバー数が250人を超えたため、同年9月にアプリとして本格的に始動。現在は国内3都市で600店以上が登録している。

利用者は有名レストラン、大手ファミレス・チェーン、ヴィーガン系飲食店、グルメ系スーパーなどの幅広い選択肢の中から、パッケージを予約。アプリでカード決済した後、営業時間内に出向き、予約したパッケージを受け取る。メキシコのフードロスは、毎年2000万トンとされるが、同アプリは開始から18ヵ月で実に250トンの食料を救出。

今後はフードバンクの設立や、ラテンアメリカ全域へも進出を計画中とか。「Cheaf」の熱い挑戦は続く。

cheafで買ったものの中身
パッケージの中身の詳細はサプライズだ。
cheafで買ったものを受け取る様子
Cheafは店舗から売り上げの2割を受け取る。
メキシコ Cheafのアプリ
ダウンロードは無料。10万人以上のユーザーがいる。写真提供:Cheaf

Information

メキシコ Cheaf

Cheaf

メキシコシティのほか、グアダラハラ、モンテレイでも展開。Google PlayおよびApp Storeでダウンロード可。

Instagram:@cheaf_app
HP:https://cheaf.com

profile

長屋美保

ながや・みほ/静岡県浜松市生まれのライター。メキシコシティ在住16年目。同地のダウンタウンの一角で、小さなアジア食堂を営む。Twitter @mihonagaya

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