農園から届く旬素材でつくる、季節の定食とパルフェがいただける奈良県・ならまちの「七福食堂」

風情ある町並みのなかにかわいいカフェやスイーツショップが点在する、ならまちエリア。なかでも「七福食堂（しちふくしょくどう）」は、季節感のあるランチと隔月で変わるパルフェが人気です。奈良県生駒市にある矢崎農園の野菜を中心に、奈良近郊の採れた食材を使っているため、鮮度がいいのはもちろん、奈良のものを奈良でいただく、地産地消という贅沢が叶います。食後でもペロリと食べられる上品なパルフェも注目です。

多彩な観光スポットが集まる、ならまちの中心地

近鉄奈良駅から徒歩15分、JR奈良駅からは徒歩20分の場所にある「七福食堂」。お隣には、奈良に伝わる伝説「中将姫物語」ゆかりのお寺「徳融寺」があり、すぐ近くには町屋造りを活かした観光スポット「ならまち格子の家」があるなど、ならまち散策に便利な立地にあります。

店内は印刷工場の一部をリノベート。店の奥には現役の工場があるそうです。古い家具やレトロな裸電球に彩られた店内は、時間がゆっくり流れているかのような、落ち着いた雰囲気です。

店主・境祐希さんは、仏像好きが高じて埼玉県から奈良に移住。大学で仏像美術を学び、仏像講座を開催しています。奈良の歴史や文化にも精通していて、観光情報も教えてもらえるので、話しかけてみてくださいね。

旬の恵みを盛り込んだ月替わりのランチ

月替わりの定食は、心や体に寄り添える食材選びや味つけを心がけていると言います。季節が感じられる食材を盛り込みながら、めんつゆを手作りしたり、自家製のみそを使ったり、家庭的な料理を丁寧に作っています。

7月は揚げ出し豆腐やなすと牛肉の炒めもの、ひとくち素麺など、あっさり系の和食、8月は参鶏湯をメインに、雑穀おにぎり、ピリ辛サラダなど韓国風になっていて、行くたびに趣が異なる料理がいただけるのも魅力です。

食後に食べやすいサイズ感！隔月で変わる季節のパルフェ

パルフェは2ヶ月ごとに入れ替わります。7～8月に提供しているのは、桃とカモミールのスパイスパルフェ。上品なビジュアルですが、素材の組み合わせはかなり個性的です。

一番上はクルフィーというインドの氷菓で、牛乳とナッツを使った手作りシャーベットのようなもの。そこにフレッシュな桃の果肉やフェンネルが香るクッキー、バニラアイスを合わせ、グラスの底はカモミールと清涼感のあるハーブ・トゥルシーのゼリーが。

パフェの中に漂うスパイスやハーブの香りが新鮮で、甘さも控えめ。食事の後でも食べられるよう、小ぶりなサイズ感なのもいいですね。

スパイスのフレーバーがしっかり香る自家製クラフトコーラ

最近はやりのクラフトコーラ。七福食堂のクラフトコーラ「密造コーラー」は、スパイス感が強めです。シナモン、コーラナッツ、バニラ、クローブ、レモングラス、カルダモンなどを焙煎して香りを高めてから使用するので、香りが豊かで複雑なフレーバーに。

薄張りグラスに氷屋さんから仕入れる透明度の高い氷を入れ、コーラを注ぎレモンを添える、その清涼感ある佇まいも素敵です。

密造コーラーの原液も販売しているので、自宅で自分好みの濃度でクラフトコーラを楽しむこともできますよ。

「七福食堂」から徒歩1分の場所にあるお宿「古白」

店主の境さんは「七福食堂」から北に徒歩1分の場所にある宿泊施設「古白（こはく）」も運営。かつて奈良にあった民宿「日吉館」は美術や歴史を学ぶ学生や文化人が多く訪れ、すき焼きが流行っていたことから、ここ「古白」でも宿泊料＋3800円（要予約・2名～）で、夕食に国産和牛のすき焼きが味わえます。

大仏様が鎮座する東大寺や鹿がたくさんいる奈良公園からも徒歩圏内。奈良観光の際のランチタイムに、ほっこりくつろげる「七福食堂」で奈良を感じる定食とパフェはいかがですか。