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【2016春夏】Milanコレクション、エディターズ・レポートPart.1。カラフルでハッピーなイタリアの魅力を再発見!

  • 2015.10.21

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NY、ロンドンに続き開催されたミラノコレクション。初日こそ豪雨だったが他の日は天気にも恵まれ、期間中は終始リラックスしたムードが漂うシーズンとなりました。とは言え、1時間おきに発表されるショウの合間を縫って、たくさんの展示会にも出席しなければいけないのがミラノ。分刻みのスケジュールのなか、ふっと気持ちを高揚させてくれたのは、イタリアらしい陽気でカラフルな世界観でした。

注目度 No.1のグッチ。懐かしくも新しいロマンティシズム!

まずは、個人的にも一番印象に残ったショウから。前回の秋冬コレクションでファッショニスタを虜にしたアレッサンドロ・ミケーレ率いる新生グッチ。7月に発表されたプレコレクションもフレッシュで可愛らしかったから、ファッション界からの今シーズンのコレクションへの期待度は相当なものでした。前日ホテルに届いたキュートな招待状(下・右)を見たときから「素敵なコレクションになりそう!」と確信していましたが、カラフルでロマンティックでポエティックなルックのオンパレードの新作は、まるで万華鏡を覗いたような楽しさ!もちろん、ジャーナリストやエディターからも高評価。会場も服と同じプリントが使われた椅子(下・左)や蛇と花柄のヴィンテージ風なカーペット(下中央)など、「恋愛の国の地図」をテーマにしたアレッサンドロが思い描く世界観が細かなところにまで配されていて、その場にいるだけで気分が高揚しました。ショウの後にはバックステージへ突入。ルック順に並べられた写真(上・右)も1ルック1ルックがカラフルで可愛らしいからポスターにして飾りたいくらい!仲良く戯れるモデルたち(上・左)もキュートでエキセントイックな感じで思わずパチリ。一気に「ミラノって楽しい!」という気分にさせてくれたコレクションでした。

アンナとアシスタントが大集合!

本誌ファッション・ディレクターを務めるアンナ・デッロ・ルッソはご存知の通りイタリア人。だから、彼女にとってミラノコレクションは言ってみれば地元でのお祭り。多くのデザイナーからも信頼が厚く、イタリアファッション界で絶大な影響力をもつアンナへの注目度はパリやNY以上。それに加えて仲間を大切にするイタリア人らしい「ファミリーで大移動」な団体行動は、どこに行っても目立ちます。ミラノでは、アシスタントやスタッフたちを引き連れ迫力の集団となってショウ会場や展示会を回っていました。アシスタントたちもキュートな容姿とスタイリッシュな着こなしでカメラマンから注目の存在。皆で一列に並んだこのシーンにも、多くのフォトグラファーが群がっていました。今回、日本からは僕一人がミラノコレクションに参加したのですが、彼女たちの面倒見の良さに感激!スケジュール管理や食事のケアだけでなく、僕がハッピーでいるかさえもさり気なく気を配ってくれる優しさに、思いっきり甘えて楽しい日々を過ごしました。陽気で情熱的なイタリア女の魅力を堪能したコレクションでもあります。

時間の合間を縫ってランチにありつく。

1時間ごとのショウとその移動、その合間に展示会回りと朝から夜までスケジュールがびっしり!コレクションって皆さんが想像している以上にハードなんです。だからゆっくりランチをする時間なんてありません。「あぁ今回はコレクションダイエットな感じでちょうどいいかもなぁ」なんて、その多忙さも前向きに考えていたのですが、そこはアンナとアシスタントたちの完璧な仕切りで、美味しくて手軽なランチを食べることが出来ました。(ちなみにアンナ自身は、ランチをするならもうひとつ展示会を回る、という超働き者!)飲食店が山のようにある日本に比べて「何を食べる?」と迷うほど選択肢がないのがミラノ。街角にあるbarやカフェでサンドイッチやピザをさっと食べるというのが決まりです。そして、これが本当に美味しい!きっとイタリア人にとってはどうってことない普通の光景なんでしょうが、焼きたてのピザを道路に座り皆でわいわい頬張る楽しさは遠足のようで、なんだか忘れられない思い出になりました。

ミラノらしい遊び心にみちたショウ演出。

服だけでなく、ユニークな演出でハッピーな気分にしてくれたのが、ドルチェ&ガッバーナ(左)とモスキーノ(右)。「Italia is Love」をテーマにしたドルチェ&ガッバーナは、食器屋やフルーツ屋、地方の土産もの屋、カフェなどを会場に配し、イタリアの街角にある陽気な景色を再現していました。モデルたちは、ランウェイの至るところで携帯を取り出しセルフィ。その写真が会場の巨大なスクリーンで映し出されるという仕組み。このメゾンが大切にする古くから受け継がれるイタリアらしさと、SNSのトレンドを組み合わせた演出からは、イタリア女性の生き生きとした日常が垣間見ることができました。ジェレミー・スコットが手がけるようになって、ミラノでも1、2を争う人気ショウとなったモスキーノ。会場にはほかのブランドでは見かけない若いモスキーノファンたちが詰めかけ、パーティのような盛り上がり!イエローとブラックで「Caution!」とプリントされた招待状通り、会場は自動洗車機や工事現場のセットがランウェイを派手に飾り立てていました。ジェレミーの奇抜でユニークなルックをまとったモデルたちがノリノリでキャットウォークするコレクションに、生でみる躍動感はやはりSNSでは味わえないことを実感!

参照元:VOGUE JAPAN

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