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『呪術廻戦』真希の名シーンの「翻訳」が修正、英語と日本語の意味の“違い”はどんな感じだった?

  • 2022.8.24

『呪術廻戦』第150話で、真希が直哉に話すセリフの英語翻訳が分かりやすい英語に修正された。(フロントロウ編集部)

※この記事には、『呪術廻戦』の149話、150話のネタバレが含まれます。

『呪術廻戦』真希のセリフ、英語翻訳が修正

芥見下々による漫画や、それを原作としたアニメが世界的人気を博している『呪術廻戦』。海外でも翻訳された漫画やアニメが販売・配信されているが、第150話の英語翻訳が改善されたよう。

第150話の「葦を啣む-参-」は、真希の最強っぷりが遺憾なく発揮された回。149話で双子の妹である真依が死に、その命と引き換えに覚醒した真希。禪院家の躯俱留隊や炳をも殲滅し、炳の筆頭である直哉と対峙する。そしてその最後のシーンは、直哉が真希に「人の心とかないんか?」と言い、真希が「あぁ。アイツが持ってっちまったからな」と返すものだった。

真依への愛と、その死を経た彼女の強さを感じさせるセリフだが、英語では「No, it was taken from me.」と訳されていた。これを直訳すると、「あぁ。私から奪われたからな」となり、捉え方によっては、禪院家との戦いや、真依の死によって心が奪われた、感情が死んだと言ったようにも聞こえるのだ。

しかし、このシーンで真希の発言から真依との絆を感じさせるのは重要。そこで、翻訳が修正されたと米Comic bookが伝えている。修正後の英語は、「No, she took it with her.」。直訳すると、「あぁ。彼女(真依)がそれを持って行ったからな」となり、原文に近いものになっている。

画像: ©MAPPA / Album/Newscom
©MAPPA / Album/Newscom

物語を翻訳することは難しい

異なる言語に変えるというのは、難しいもの。しかし真希のセリフのように、少し変えるだけで、グッと良くなるものも多い。

例えば日本語では、海外の女性キャラクターのセリフを女言葉にすることが多いのは、長年改善が求められている。女言葉を使うべきではないということではなく、例えば真希が女言葉で話していたら変だと感じるファンは多いだろうが、海外作品で真希のようなキャラクターが登場しても日本版では女言葉で訳されることは多い。

また、映画やドラマのタイトルが内容と合っていないものに翻訳されることもある。その国の文化に合った、内容を分かりやすく伝えるタイトルにすることは重要だが、例えばフェミニズム映画が、女性差別的意味を持つ真逆のタイトルにされることは多い。

その他にも、文化によって異なるユーモアやジョークを翻訳するのは大変なこと。細かいニュアンスも伝えることが重要になってくる翻訳は技術が必要とされるが、少なくともキーとなる要素をつぶさないことは重要。

(フロントロウ編集部)

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