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August 24thは「A24の日」! 2022年下半期公開のA24作品特集

  • 2022.8.24

A24作品を観ずして映画を語るべからず! 今年でまだ10周年という若いスタジオでありながら、『ミッドサマー』のようなエッジの効いた意欲作から、『ムーンライト』のような各国の映画祭で高い評価を得る傑作まで、幅広いジャンルの作品を手掛けて映画ファンの間では圧倒的な支持を集める唯一無二の存在であるA24。10月21日(金)より日本公開の映画『アフター・ヤン』ではコゴナダ監督とタッグを組み、ある家族とベビーシッター用AIロボットが織りなす人間と人工知能のあわいを伏線豊かに描く。本日8月(August)24日をゴロ合わせに【A24の日】として、A24が手掛ける作品から、2022年下半期に日本公開を迎える作品と日本公開を期待したい作品6本をピックアップ。(フロントロウ編集部)

2022年下半期日本公開作品

『アフター・ヤン』 (10月21日(金)公開)

動かなくなったAIロボット・ヤンのメモリには、彼だけのまなざしと、ある“秘密”が残されていた

“テクノ”と呼ばれる人型ロボットが、一般家庭にまで普及した未来世界。茶葉の販売店を営むジェイク、妻のカイラ、中国系の幼い養女ミカは、慎ましくも幸せな日々を送っていた。しかしロボットのヤンが突然の故障で動かなくなり、ヤンを本当の兄のように慕っていたミカはふさぎ込んでしまう。修理の手段を模索するジェイクは、ヤンの体内に一日ごとに数秒間の動画を撮影できる特殊なパーツが組み込まれていることを発見。そのメモリバンクに保存された映像には、ジェイクの家族に向けられたヤンの温かな眼差し、そしてヤンがめぐり合った素性不明の若い女性の姿が記録されていた…。オリジナル・テーマ曲を坂本龍一が作曲し、音楽を手掛けたAska Matsumiyaの美しいアレンジに加え、岩井俊二監督作品『リリイ・シュシュのすべて』で多くの映画ファンの胸に刻まれた名曲「グライド」をMitskiが歌う新バージョンで甦らせるなど、日本と縁深い側面を多く持つ本作。小津安二郎の信奉者としても知られる韓国系アメリカ人のコゴナダ監督自身が「アジア人としてのアイデンティティ」をSFの世界観を通して探求するとともに、人間と人工知能のあわいを伏線豊かに描き、静謐な映像と心に響く音楽が観る者を魅了する感動作。

『Zola』 (8月26日(金)公開)

ゴージャスで、スリリング——この夏、最もホットで刺激的なフロリダ旅行へ

デトロイトのウェイトレス兼ストリッパーのゾラは、勤務先のレストランにやって来た客ステファニと、ダンスという共通の話題を通して意気投合し、連絡先を交換する。翌日、ゾラはステファニから「ダンスで大金を稼ぐ旅に出よう」と誘われ、急な展開に戸惑いながらも一緒に行くことに。しかし、それは悪夢のような48時間の始まりだとは露知らず…。2015年にデトロイトの一般女性アザイア・“ゾラ”・キングが自らの実体験をTwitterに投稿した148のツイートを映画化した、友情とバイオレンス、光と影、SNSと現実が交差する、まさに“今”という時代を映し出した青春映画。

『LAMB ラム』 (9月23日(金)公開)

その存在はなぜ産まれてしまったのか?前代未聞の衝撃展開が、あなたの想像力を刺激する

ある日、アイスランドの山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリアが羊の出産に立ち会うと、羊ではない“何か”の誕生を目撃する。子供を亡くしていた二人は、"アダ"と名付けその存在を育てることにする。奇跡がもたらした"アダ"との家族生活は大きな幸せをもたらすが、やがて彼らを破滅へと導いていくことに。衝撃的な設定の中にもリアリティを持った世界観を構築したことで世界中から注目され、第74回カンヌ国際映画祭のある視点部門で《Prize of Originality》を受賞、アカデミー賞®国際長編部門アイスランド代表作品にも選出されるなど各国で高い評価を受けた。

『グリーン・ナイト』 (11月25日(金)公開)

クリスマスの残酷な遊び事(ゲーム)からはじまる、恐ろしくも“美しき”ダークファンタジー

アーサー王の甥として、恵まれた環境で怠惰な日々をおくる若者サー・ガウェイン。彼はまだ正式な騎士ではなく、人々に語れる英雄譚もない。クリスマスの日、円卓の騎士が集う王の宴に、全身が草木に包まれたような風貌の“緑の騎士”が現れ、恐ろしい首切りゲームを持ちかける。その日から呪いと厳しい試練が始まった。気が触れた盗賊、彷徨う巨人、言葉を話すキツネ・・・生きている者、死んでいる者、そして人間ですらない者たちが次々に現れ、ガウェインの旅路を導いてゆく。原作は「指輪物語」の作家J・R・R・トールキンが現代英語に翻訳した14世紀の作者不明の叙事詩「サー・ガウェインと緑の騎士」として広く親しまれている。

日本公開未定の注目作品

『Men(原題)』 (日本公開未定)

森に潜む得体の知れない“何か”が纏う狂気とは…?一人の女性を想像絶する恐怖が襲う

元夫を突然亡くし、心に深い傷を負ったハーパー。しばらくの間休息するため、イギリスの田舎にある邸宅で一人静かに過ごすことを決めるハーパーだが、徐々に不思議なことが起こる。次第に男につけられているような感じもし始め、酒場で知り合った警官らしき男に相談するが、取り合ってもらえない…。彼女を追う邸宅の周辺の森にいる正体不明の“何か”とは、果たして…?邸宅の主や村の聖職者、警官らしき男など主人公に恐怖を与える男性たち全員をロリー・キニアが1人で演じていることも話題を呼んでいる狂気ホラー。

『The Whale(原題)』 (日本公開未定)

また娘と仲良しに戻れたなら…600ポンドの超巨漢な父親があの手この手で悪戦苦闘!

体重が600ポンド(約270キロ)で自宅に引きこもる父親が、長年疎遠になっていた10代の娘との絆を取り戻そうともがく姿を描いた一作。監督は『レスラー』(09)、『ブラックスワン』(11)のダーレン・アロノフスキーが務め、原作はサミュエル・D・ハンターが2012年に発表した同名戯曲。8月31日より開催される第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門へ正式出品が決定し、本編初公開が待たれている。また、本国で公開された場面写真で収められている9年ぶりの主演となるブレンダン・フレイザーによる巨漢ぷりが世間を驚かせたのも記憶に新しい。

※映画の年月日表記はすべて日本公開に順ずる

(フロントロウ編集部)

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