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今注目されているT字型人材を育成するメリットと時代背景

  • 2022.8.22
今注目されているT字型人材を育成するメリットと時代背景

今社会で求められている人材タイプの1つとして「T字型人材」が挙げられます。

T字型人材とは、幅広い業務に精通した知識・経験を持つ人材を指す言葉です。

どんな業務も苦手意識を持つことなくこなせる人材でもあるため、あらゆるシーンにおいて重宝されるでしょう。

そこで今回は、今注目のT字型人材を積極的に育成するメリットと、需要が高まった時代背景について解説します。

T字型人材とは

T字型人材とは、1つの分野において秀でた知識や技術を持ちながら、それに類する部門の知識も持ち合わせている人を指します。

こう呼ばれるようになったきっかけは、以下の2種類の人材タイプがあります。

I型人材:ある1つの分野に秀でている専門家・職人気質の人材
-型人材:幅広くさまざまな物事・分野に秀でた人材

一言で表すと、I型人材は「深く狭い知識を持つタイプ」、-型人材は「広く浅い知識を持つタイプ」です。

しかし、この2つを組み合わせたT字型人材は「深く広い知識を持つタイプ」です。

どんな分野にも精通しており、あらゆるシーンで活躍できるT字型人材は、まさしくオールマイティタイプだといえるでしょう。

T字型人材以外のタイプ

T字型人材以外にも、昨今求められている人材タイプにはさまざまなものが存在します。

なかでも注目の人材タイプ4つをご覧ください。

Π型人材:2つの物事において専門的知識を持つ「二足のわらじ」タイプ
△型人材:3つの専門分野に関する知識が深い人材(幅広い知識は求められない)
H型人材:特定の分野で活躍しつつ、別分野の専門家と繋がりがあり顔が広いタイプ
J型人材:秀でた専門知識・経験により他分野の専門家からアクションを取られるタイプ

いずれの場合も、T字型人材同様に突出した専門知識・技術を持ち合わせていることがわかります。

広く深い知識を持つT字型人材には向いていないと思ったら、上記タイプの人材を目指すのも、選択肢の1つでしょう。

なぜ今T字型人材が必要とされるのか-理由は?

昨今、T字型人材が必要とされるようになったことには、急速な技術革新が挙げられます。

特にIT分野の成長はめざましく、その業界で働いているエンジニアでも、自発的な勉強をしなければすぐに取り残されてしまうケースもあるほどです。

しかし、常に先端技術を吸収し、今現場で使っている技術以外にも幅広い技術・知識に精通しているエンジニアは、重宝されるでしょう。

新しい技術・技術革新に遅れを取らないための学習には、IT分野における幅広い知識が必要です。

そのため、特にIT分野を中心にT字型人材の育成需要が高まりました。

また、技術革新や新たなアプローチは、今まで畑違いだと思われていた技術同士の融合から生まれる場合もあります。

この技術同士の融合を成り立たせるには、2つの分野について広く深く知っていることが前提です。

そのため、新たな技術開発という点でも、T字型人材は求められています。

T字型人材の育成方法

T字型人材として育った人材は、あらゆる企業から求められるため、T字型人材として活躍する人材を雇用することは難しいでしょう。

そこで大切なのが、社内でT字型人材を育成することです。

T字型人材の育成において重要なポイントをご覧ください。

1つの分野に対する突出した知識を備えさせる
身についたら別の分野にも目を向けさせる
学びのハードルを下げる福利厚生を設ける

浅い知識しか備えていない状態から「あれもこれも」と幅広い分野の勉強をさせては、中途半端な結果しか生みません。

そこでまずは、特定の分野1つに絞り、深い知識を備えさせましょう。

そして、一定の知識・技術を備えたら、類似する別の知識の勉強に移ります。

1つの分野に対して一定以上の知識を備えれば、類似技術の学習は容易になるため、より効率の良い学習方針を立てることが大切です。

また、業務が過酷なうえ、さらに学習を強いては順調な学習は実現しません。

そこで、学びのハードルを下げるため業務の範囲内で学習できるよう進行スケジュールを組んだり、自ら興味のあることを学べるよう手当を出すなど、福利厚生面でサポートすると、より良い人材育成を目指せるでしょう。

T字型人材に必要なスキルや能力

T字型人材に必要なスキルは、以下の通りです。

自発的な学習・成長ができる
経験則を元に新たな知識の本質を見出せる
答えがない問題について考えられる

T字型人材として重宝される人材になるには、日々新たな技術・知識に関する勉強が欠かせません。

そのため、自発的に学習できることが、T字型人材に何より必要な素養です。

新たな課題に対して「この問題はこの技術に似ているかも」と分析できれば、新たな知識の勉強がよりスムーズで理解の深いものとなるでしょう。

そして、学習したうえでその知識を活かせる発想力も求められます。

「新たな技術の提案」「開発計画」に、特定の正解はありません。

それら「答えがない問題」を前に、備えた知識の引き出しを開けて「これとこれを組み合わせれば上手くいくだろう」と新たなアプローチを見出せることが、T字型人材に何より求められるスキルです。

T字型人材を育てて会社にイノベーションを起こしていこう

深く広い知識を持つT字型人材は、積極的に育成する動きが各企業で進んでいます。

深い知識と技術を持ち、自由な発想で開発に挑戦し、新たなイノベーションを起こせる人材はIT分野を中心に、あらゆる業種で活躍できるでしょう。

そのためには、企業の育成体制を整える必要があります。

また、T字型人材はあらゆる企業で重宝されるため、「T字型人材に求められる素養」を備えておくことは、就職・転職活動において欠かせないことです。

T字型人材の育成に力を入れて、加速化する技術革新に追いつき追い越しましょう。

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