手作りアイデアがいっぱい♪　地元ニッターが集まる北ロンドンの手芸屋さん

北ロンドン、クラウチ・エンドの住宅街にある「Nest（ネスト）」は、手芸好きが集まる、まさにクラフト・ファンの「ネスト（巣）」のようなショップ。イギリスのクラフト事情がばっちりわかる、地元に根づいた手芸屋さんをご紹介します。

おしゃれなセレクトショップや雑貨屋、カフェが集まる北ロンドンのクラウチ・エンドは、地下鉄が通っていないこともあって、ローカルのロンドナーが集う隠れ家的な街。

表通りから1本入った住宅街にある「ネスト」は、アットホームな雰囲気であふれる手芸用品のショップです。

ロンドン中心部からは、地下鉄のヴィクトリア線のキングズ・クロスから約4分のフィンズベリー・パークまで行き、そこからW3バスで約7分ウェストン・パークのバス停で下車すればお店はすぐそこ。

店内には、クオリティの高い毛糸や、ニット作品のレシピが並んでいます。毛糸はイギリス産が中心。イギリスは羊の国だけあって、スコットランドにはスコットランドの、シェットランドにはシェットランドの糸の特徴があり、糸をつむいで染色し、卸している小規模ブランドがたくさんあります。

その中で、ニッターでもありそのセレクト眼には定評のあるオーナーのジェンさんが納得して厳選した糸だけを扱っているのが最大の魅力です。

もともとは毛糸専門店でしたが、今年のはじめにジェンさんがお店を引き継いでからは、ジェンさんの得意とするソーイングにも力を入れはじめたそうです。

イギリス人デザイナーの手によるシンプルなパターンも数多くそろえ、布地はリネン、コットンなど洋裁に使いやすそうなものだけをセレクト。1メートル5.50ポンドのお手頃なものから揃います。

また、リボンやボタンなどのアイテムも扱っています。メジャーなどお裁縫道具も、ちょっとかわいいものが手に入るので、おみやげにもぴったりです。

ジェンさんに相談しながら、作りたいものの材料をすべて揃えられるのがうれしいですね！

「ネスト」では、材料を販売するだけではなく、各種クラフト教室も開催しています。

毎週月曜に開催する「ニッティング・グループ」では、自分が編んでいるものを持参して、地元のニッターに交ってお茶とケーキをつまみながら、編み物を楽しめます。教室ではありませんが、予約も不要なので旅行者でも気軽に参加できますよ（参加費5ポンド）。

人と人とのつながりを大切にしたいからオンライン販売はしない、というジェンさんのポリシーが反映された、ハンドメイド・ファンが集う小さなコミュニティの役割を担ったショップです。