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「和布刈」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は?

  • 2022.10.18
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今回ご紹介する難読漢字はこちら! 「和布刈」です。

「和」「布」「刈」と、使用されているそれぞれの漢字はどれも1つずつなら簡単に読むことができますよね。でも、組み合わさるとユニークな読み方をするんですよ。

さて、いったいなんと読むのでしょうか?

「和布刈」の読み方!

「和」は「和風(わふう)」や「平和(へいわ)」、「大和(やまと)」など。

「布」は「布切れ(ぬのきれ)」や「布巾(ふきん)」、「湿布(しっぷ)」など。

「刈」は「刈り(かり)」や「青田刈り(あおたがり)」、「刈獲(がいかく)」など。

どれも簡単に読めますが、これらを単に組み合わせても、「和布刈」の読み方にはたどり着けないかもしれません…!

それでは、ここでヒントをお伝えします。「和布刈」の読み仮名は3文字で「○かり」と読みますよ。空欄には、ま行から1文字が入ります。

「和布刈」から「刈」を取った「和布」と言えば、お味噌汁の具材としても定番ですが…?

それでは、正解を発表します。

正解は「めかり」でした!

「和布刈」について

「和布(わかめ)」はお味噌汁の具材として最もポピュラーなものの1つですよね。その他、酢の物やサラダのトッピングにしてもおいしいため、食べたことのある方も多いかもしれません。

さて、それでは「和布刈(めかり)」とはどのような意味なのでしょうか?

[1] 〘名〙
① 若布(わかめ)を刈り取ること。また、その人。《季・春‐夏》
② 「めかり(和布刈)の神事」の略。《季・冬》
[2] 謡曲。脇能物。観世・宝生・金剛・喜多流。作者不詳。長門国の早鞆(はやとも)明神では、毎年大晦日(おおみそか)に神主が海底の若布を刈る神事が行なわれる。今年も用意していると、老漁夫と海女(あま)が来て、神代に海陸の往来が絶えた理由を語り、和布刈の神事は龍神がその海を陸路に変えるためのものだと言って消える。(後略)

出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

 

最初の意味はとってもシンプル! 引用にもある通り「わかめ」は「和布」、そして「若布(わかめ)」と書くこともできますが、それを「刈り取ること」や行う人のことを表しているとのこと。とても覚えやすそうですね!

「和布刈の神事(めかりのしんじ)」は、福岡県北九州市の和布刈神社、山口県下関市の住吉神社で毎年旧暦大晦日に行われる神事のこと(出典:『精選版 日本国語大辞典』/小学館)。そして、謡曲「和布刈」はそれを題材にした作品のようです。もし興味を持たれた方は、ぜひ詳しく調べてみてくださいね。

ちなみに、「和布刈」と似た構成をしている言葉に「和布蕪」があります。こちらはねばねばが特徴の食材「めかぶ」のことなんですよ。

まとめ

いかがでしたか?

「和布刈」は「めかり」と読みます。

ぜひこの機会に覚えて、ご家族やご友人にも教えてあげてくださいね!