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「黄蜀葵」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は?

  • 2022.12.8
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今回ご紹介する難読漢字は「黄蜀葵」です。

こちらはとある植物を表していますよ。

さて、いったいなんと読むのか分かりますか?

「黄蜀葵」の読み方!

「葵」は「あおい」の他に「き」という音読みがあります。ここから「おうしょっき」「こうしょっき」と読んでも正解です。

ただ、答えはもう2つあります。「〇〇〇あおい」「〇〇〇」、空欄には同じ3文字が入りますよ。

ヒントをお伝えすると、この植物の根をすりつぶすと粘り気のある汁が取れます。同じように、とある植物の一部をすりつぶした美味しい食べ物のことをなんと言いますか?

…もうお分かりですね。

そう、正解は「とろろあおい」「とろろ」でした!

「黄蜀葵」について

「長芋(ながいも)」や「自然薯(じねんじょ)」などをすりつぶした「とろろ」は、みなさんもよくご存知かと思います。

上記と同じ名前を持つ「黄蜀葵」とは、いったいどんな植物なんでしょうか。辞書で確認してみましょう。

とろろ‐あおい ‥あふひ【黄蜀葵】
〘名〙 アオイ科の一年草。東アジア原産。日本では製紙用の糊にするために栽培され、また観賞用にも植える。高さ一~二メートル。葉には長柄があり、互生。葉身は掌状に深く五~七裂し裂片は綿状長楕円形で縁に粗い鋸歯(きょし)がある。夏、径一〇~二〇センチメートルの黄色い花が横向きに咲く。花弁は五、螺旋状に重なり、基部は暗紫色。雄しべは多数集まって筒状をなす。果実は長さ約五センチメートル、長楕円形で硬い毛を密生する。根を腸カタルや鎮咳(ちんがい)の薬として使う。漢名、黄蜀葵。
とろろ【黄蜀葵】
〘名〙 トロロアオイの根をすりつぶした粘りのある汁。紙を漉(す)くのに糊として用いる。また、トロロアオイの別名。

出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

 

そう、この植物の根をすりつぶした「とろろ」は製紙に用いられます。「長芋」などの「とろろ」とは違い、食用ではないそうです。同じ名前ではありますが、原料の植物によって用途が明確に違いますよ。

ちなみに先述した「おうしょっき」「こうしょっき」はどちらも「とろろあおい」の古名です。併せて覚えておいてくださいね!

まとめ

いかがでしたか?

「黄蜀葵」は「こうしょっき」「おうしょっき」「とろろあおい」「とろろ」と読みます。

今後も植物に関する難読漢字をたくさんご紹介させていただきますね!