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加齢を楽しむジュリアン・ムーア61歳「見た目を気にしなくなってきた」

  • 2022.8.13
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61歳のジュリアン・ムーアは、見た目に対する執着から卒業している。もちろん、見た目をまったくもって気にしないというわけじゃない。本人が『The Sunday Times』紙に語ったように「みんな、ある程度は気にする」から。でも、歳を重ねたジュリアンは、生きる上で“本当に大切なこと”に気付いた。そして、それは髪の美しさでも肌の明るさでもない。

若かりし頃のジュリアンは、女優として、カメラの前に完璧な姿で立つことに全力を注いでいた。その執着から自らを解放したのは年の功。年を取ると「他のこと―家族、人間関係、仕事、コミュニティーに関心が向くからだと思う。見た目のことばかり考えなくなる」

見栄を張りたいという気持ちがまったくないわけじゃない。ジュリアンいわく虚栄心は誰にでもある。でも、加齢とともに視野が自然と広くなる。「虚栄心が完全に消えることはないと思う。見た目を一切気にしない人は、この世にいないと思っている。でも、年を取ると見た目を気にする程度が減るし、それが無意味であることに気付くから」

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その気づきがあったからこそ、ありのままの自分の姿を前より愛せるようになった。若い頃のジュリアンが一番受け入れられなかったのは、そばかす。「子どもの頃は、そばかすがあるのなんて私だけな気がしていた。みんなと同じ、小麦色に焼けたアメリカ人の子どもになりたいと思っていた」とジュリアンは当時を振り返る。「ビーチに行けない自分や、長袖を着なきゃいけない自分が大嫌いだった。大人になっても、それを少し引きずっていたと思う」

この“みんなのようになりたい”という欲望を、ジュリアンは“模倣の欲望”と呼ぶ。「人と人は本質的に欲望を介して関わっている。『欲望は私じゃない』と言い切って、その欲望を手放すのは難しい」。時間をかけて、そばかすも赤毛も愛せるようになったとはいえ、子どもの頃の自分がふと顔を出すときはある。「バックレスのドレスからそばかすのない背中が見えて、『わあ! 私も着てみたい!』と思うことはいまでもある」

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『Yahoo!』によると、昨年ジュリアンは、最近よく聞く“優雅に年を重ねる”という言葉に対する嫌悪感を『As If』誌にぶつけた。「逆に優雅じゃない年の取り方なんかあるの? 年を取らないという選択肢はないんだから、ポジティブなことでもネガティブなことでもない。ただ年を取るというだけの話」

※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。

Text: Kayla Blanton Translation: Ai Igamoto

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