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いつも以上に汗をかく…多汗症について医師にインタビュー【セルフチェック方法あり】

  • 2022.8.7
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今年の夏は例年以上に猛暑日が続いていますね。いつも以上に“汗”を気にしているレディが多いのではないでしょうか。そこで今回は、「東京ブランシェクリニック」の鈴木三奈先生に、多汗症について伺いました。

汗っかきと多汗症の違いを教えてください。

汗っかきとは気温が高いとき、からだを激しく動かしたときなどに異常なほど汗をかくことを言います。全身の汗の場合がほとんどです。多汗症は気温がそれほど高くないのに、体を激しく動かしたわけではないのに異常なほど汗をかくことを言います。手足、脇下など限定した場所の場合が多いです。

多汗症のセルフチェック方法を教えてください。

・原因不明の多量の発汗が半年以上続いている

・緊張すると多量の汗が出る

・したたり落ちるほどの汗が出る

・常に手のひら、足の裏、脇などが湿っている

・脇の汗ジミが常に目立っている

・両脇から多量の汗が出る

・制汗剤が手放せず、汗が原因で一日に何回も着替える必要がある

・日中は大量の汗が出るが、睡眠中はほとんど出ない

上記1つでもあてはまる方は多汗症の可能性があります。また上記の自覚症状の重症度として以下の4段階に分類したHDSS(Hyperhidrosis disease severity scale)があります。

(1) まったく気づかない、邪魔にならない。
(2) 我慢できる、たまに邪魔になる。
(3) どうにか耐えられる、しばしば邪魔になる。
(4) 耐えがたい、いつも邪魔になる。

このうち(3)(4)を重症の指標にしています。

多汗症になりやすい人は遺伝子の問題なのか、生活習慣が問題なのか原因を教えてください。

遺伝や先天的なものかどうかについてはまだはっきりと明らかになっていません。現在、遺伝子研究の分野では手汗の遺伝はないという考えが一般的です。

多汗症の原因は全身性多汗症では更年期障害、糖尿病、パーキンソン病などの病気、非ステロイド系抗炎症薬、睡眠導入薬、向精神薬などの副作用といわれていますが、原因がわからないものも多いです。局所性多汗症(手足、脇下等限局した場所)では精神的な緊張、辛い物をたべたなどです。精神的な緊張によって現れやすいと言われています。

多汗症の治療方法を教えてください。

(1)薬物療法

汗腺をふさいで物理的に汗の分泌を抑える「塩化アルミニウム液」の塗布、「臭化プロパンテリン」「オキシブチニン」「コハク酸ソリフェナシン」などの内服薬の服用があります。

(2)ボツリヌス注射

ボツリヌス菌の毒素を注射して、発汗を促す指令を伝わらなくすることで、汗の分泌を抑える治療方法です。効果を維持するには半年ごとに定期的にうける必要があります。

(3)イオンフォトレーシス

水を貯めた容器に、汗の分泌が多い手のひらや足の裏を入れ、20mAの電流を約30分流す治療法です。効果を維持するには、定期的に受ける必要があります。

(4)マイクロ波治療器

エクリン腺にマイクロ波を照射して、熱ダメージを与えることで発汗作用を低下させる治療法です。皮膚を切らないため、傷跡が残る心配がありません。

(5)交感神経遮断術

交感神経が活発に働くことで汗の分泌が増えている場合があります。交感神経遮断術は胸部の交感神経を切除したり、焼いたりする外科治療です。

教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

東京ブランシェクリニック」医師・鈴木三奈先生

美容外科、美容皮膚科12年にてさまざまな肌の悩みと向き合う。自身も脇の汗止め注射の経験があり、多くの患者への的確なアドバイスには定評あり。多くの女性に正確で確実な治療を提案することを使命としている。

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