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浅間山麓で開催中のフォトフェスティバルにて、〈グッチ〉がサポートする写真表現とは

  • 2022.8.4
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2022年9月4日(日)まで、長野県御代田町の自然の中で「浅間国際フォトフェスティバル2022 PHOTO MIYOTA」が開かれている。メインスポンサーの〈グッチ〉が7人の写真家と綴る作品も見逃せない。東京・六本木では、森山大道の特別写真展も行われる。

深緑が風に揺れる浅間山の麓、「浅間国際フォトフェスティバル2022 PHOTO MIYOTA」は、自然を会場とした写真展だ。今年は3年ぶりの本格開催で、複合施設「MMoP」での展示とバーチャルコンテンツの両方を味わえる。

国内外のフォトグラファー19人が集い、「Mirrors & Windows」をテーマに写真の本質とその可能性を示唆。展示方法自体も多彩でクリエイティブ、写真表現が、浅間山麓というキャンバスの中で自由に羽ばたいている。

ロレンツォ・ヴィットゥーリ(イタリア)

ロバート・ザオ・レンフイ(シンガポール)

ピクシー・リャオ(中国)

トーマス・マイランダー(フランス)

グレゴリー・エディ・ジョーンズ(アメリカ)

キム・ジンヒ(韓国)

エリック・ケッセルス(オランダ)

エリック・ケッセルス(オランダ) 、セルジオ・スメリエリ(イタリア)

石内都(日本)

吉田志穂(日本)

ヴィヴィアン・サッセン(オランダ)

イェレナ・ヤムチュク(アメリカ)

そんななか、「MMoP」内にこの夏開館した「御代田写真美術館」にて、メインスポンサーの〈グッチ〉による展示が始まっている。参加したのは、7人の日本人写真家と7人の日本人男性。キュレーションはアートフォト専門誌の『IMA』が手がけた。展示『NEW GENTLEMEN』は、「Mirrors & Windows」のテーマは共有しつつ、現代日本の新たなマスキュリニティを探る試みだ。

ブランドのグローバルアンバサダーを務める志尊淳はじめ、俳優や左官職人、建築家など、それぞれまったく違うプロフィールの被写体が〈グッチ〉をまとう。確かな質と歴史に支えられたクリエイティブが、7人のジェントルマンの佇まいを際立たせる。そこにあるのは、クラシックな「男らしさ」とは違うマスキュリニティだ。柔らかさ、静謐さ、知性、情熱……いろいろな要素が溢れ、まじわり、7人7様のジェントルマンが生まれている。

小林健太×石上純也(建築家)

木村和平×井浦新(俳優)

森山大道×志尊淳(俳優)

水谷吉法×久住有生(左官職人)

沢渡朔×吉田修一(作家)

細倉真弓×森岡督行(森岡書店代表)

野村佐紀子×金子ノブアキ(ミュージシャン、俳優)

日本を代表する7人写真家がそれぞれの切り口で被写体をとらえた作品は、単なるポートレートでもファッションシューティングでもない。美術館の中で、写真は様々な形で鑑賞者の前に現れる。眺めるのではなく、体感するとでも言うような…そんな不思議な力強さがある展示だ。

「Mirrors & Windows」=「鏡と窓」とは、1970年代に活躍したキュレーターのジョン・シャーコフスキーの言葉から来ている。いわく、写真家には「鏡」タイプと「窓」タイプの2種類がいる。アートを自己表現と信じ、自己を作品に投影する前者、そして外界を探求する手段としてアートをとらえる後者だ。

もちろん、この二つの要素はしばしば共存する。『NEW GENTLEMEN』 の7名を含めた参加写真家19人は、レンズを通して自分を見つけ、また他者を見つけている。写真展を訪れる人もまた、作品との対話によって新しいものの見方に気付くかもしれない。

一方、東京「グッチ六本木 メンズショップ」では、フォトフェスティバルと同会期で、『NEW GENTLEMEN』参加アーティストの森山大道が志尊淳を撮影した作品を展示。志尊の持つアンドロジナスな魅力が、〈グッチ〉を着ることで強く個性的に研ぎ澄まされ、それを森山が挑戦的に切り取っている。


「グッチ六本木 メンズショップ」の様子。

なお、「御代田写真美術館」での展示は限定版写真集としてIMA photobooksから刊行される。エディションナンバー入りで300冊のみの発売だ。

写真集『NEW GENTLEMEN』は、森岡督行が代表を務める銀座の「森岡書店」でも期間限定で販売予定。森岡は、本企画で細川真弓の被写体として登場もしている。

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