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グルマン温故知新:大塚〈四川料理 花重〉火鍋が主役、名店の味を受け継ぐ四川料理店

  • 2022.7.29
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四川料理 花重の三色火鍋

四川料理 花重(大塚)

火鍋が主役、名店の味を受け継ぐ四川料理店。

創業28年の四川料理店〈趙楊〉のオーナーシェフ趙楊さんを父に持つ花重さんと、夫の田中宏茂さん。同店で愛された火鍋をメインに、夫妻で四川料理の店を開いた。常時6種揃うスープから、好みの3種を選べる三色火鍋が名物。

麻辣、白湯に加え、14種のキノコが入る薬膳スープ、地鶏から3日間かけてとる清湯と老酒のスープなど、すべて〈趙楊〉の料理のベースを作る味だ。

四川料理 花重の三色火鍋
「三色火鍋」ベースは左上から時計回りに、20種以上の香辛料を使った麻辣湯、鶏と高麗ニンジンで作る白湯、発酵漬物で作る酸菜魚湯。具材もキノコが7種、肉は鶏、豚、牛すべて国産の上質なもの、海鮮もズワイガニやフグの一夜干し、フカヒレと豪華。汁なし担々麺とともに、選べる三色火鍋コース12,000円から。
四川料理 花重の汁なし担々麺
「汁なし担々麺」こちらも〈趙楊〉直伝。四川省迎賓館で腕を振るった趙楊さんの目に適う、現地の最高品質の香辛料が贅沢に使われている。混ぜながら食べ進むうちに、痺れる辛さの奥から、深い旨味や豊かな香味が変化しながら現れる。
四川料理 花重の麻婆豆腐
「麻婆豆腐」150年前、成都で誕生した元祖の味を再現。豆腐は切らずに手で崩し、火を入れた後に、しばらく置いて味を馴染ませる。ニラとネギの間のような葉ニンニクの風味と、豆豉の深い旨味が決め手。2人前3,300円(ご飯付き)。

「四川料理は色彩も大事で、食材や香辛料の組み合わせは、デッサンや選曲にも通じる」と話す田中さん。もともとは音響のプロ。趣味の油彩画のセンスを趙楊さんに見込まれ、料理の道に導かれたという異色の経歴の持ち主だ。

前職時代から大事にしていた技術と文化への敬意を武器に誠実に経験を重ね、お墨付きをもらって店を開くまでに。現地の味や食習慣に深く通じながら、おっとりとした花重さんの接客も魅力で、飛び切りの味を家庭的な雰囲気で楽しめる。

大塚〈四川料理 花重〉店員の田中宏茂さん
田中さん。多いときは年に4回、趙楊さんの四川旅に同行し、味を体得。
大塚〈四川料理 花重〉店内
落ち着いたしつらえ。壁の油彩画も田中さんの作品。

Information

四川料理 花重

〈しせんりょうり かえ〉
住所:東京都豊島区南大塚3-45-7 B1|地図
TEL:050-3504-0006
営:17時~20時最終入店
休:不定休

2022年2月1日オープン。サービス料10%。麻辣と白湯の二色火鍋は7,000円、選べる二色火鍋は9,000円(いずれも1人分)。9,000円以上のコースには、汁なし担々麺が付く。おまかせ料理コース15,000円は、薬膳スープやフカヒレ、麻婆豆腐などが楽しめる。中国でポピュラーな甘いハーブティー・王老吉や紹興酒なども充実。生ビール880円、紹興酒(1合)800円~、中国茶1,000円~。火鍋1人前7,000円~(注文は2人~)、おまかせ料理コース15,000円。2卓8席、個室2室各4席。

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