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「マイナポイント第2弾って?」賢い使い方とメリット、いまさら聞けない“ギモン”を専門家に聞いてみた!

  • 2022.8.31
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出典:shutterstock

最近話題になっている「マイナポイント第2弾」。最大2万円分のマイナポイントがもらえるということで、なんとなくお得な気がしますが、「本当のところ、どうなの?」と素朴な疑問を抱いている方も多いと思います。

そこで、今回は専門家の冨田勝己氏に詳しくお話をうかがってみました。また、専門家ならではの「マイナポイント第2弾」の賢い使い方についても教えていただきましたよ。

そもそも「マイナポイント第2弾」ってなに?

——まずはじめに、そもそも「マイナポイント第2弾」とはどのようなものなのか教えていただけますか?

冨田勝己氏:「マイナンバーカード」を取得した方や、「マイナンバーカード」を健康保険証として利用申込みをした方、公金受取口座の登録をした方に対し、キャッシュレス決済サービスを通じて付与されるポイントの総称です。

出典:Halfpoint / shutterstock.com
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具体的には、「マイナンバーカードを新規に申請した方等に最大5,000円相当のポイント」「健康保険証としての利用申込みで7,500円相当のポイント」「公金受取口座の登録で7,500円相当のポイント」取得することができます。

——合計で2万円分もマイナポイントがもらえるのは、生活者にとってはとてもお得ですよね。では、なぜ政府は「マイナポイント第2弾」を実施したのでしょうか。その狙いや、得られるメリットを教えていただけますか?

同:第1弾では「マイナンバーカード」の取得のみが対象でしたが、マイナポイント第2弾では、取得だけでなく、その利活用に関する促進も狙いとなっています。

だからこそ、健康保険証としての利用申込みや公金受取口座の登録に対して、それぞれ別途7,500円分のマイナポイントが付与されるようになっています。

「マイナポイント第2弾」を利用するメリットって?

——生活者が「マイナポイント第2弾」を取得し、利用するメリットを教えてください。

同:総額2万円分にもなるマイナポイントは、生活必需品を含む様々な物価が上昇している昨今にあって、生活必需品の購買に充てるなど、一時的とはいえ生活費の一助になると思います。もちろんそれだけではなく、趣味やレジャーに充てるといった用途も挙げられます。

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——生活必需品以外にも使えるんですね! それを聞いて、ますます利用するメリットは高いと思いました。

「マイナポイント第2弾」の賢い使い方、教えてください!

——生活者がマイナポイントを賢く使うために絶対にしておいた方がいいことがあれば教えてください。

同:獲得したマイナポイントが失効してしまうことのないよう、普段から利用している、あるいは利用していこうと考えている決済サービスを、対象として選ぶことが肝要です。

——なるほど。たしかに、せっかくマイナポイントを取得しても失効させてしまっては元も子もないですよね。ちなみに、使う際に注意すべきことはありますか?

同:対象となる決済サービスでの支払い時に、自動的にそのポイントが充当されるものもあれば、別途チャージをする必要があるもの、あるいはポイントとして使う必要があるものなど、獲得したポイントによって使い方には幅があります。

使ったつもりでも使えていない場合もありえますので、使った際には残高で確認をされると良いと思います。

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——なるほど。失効させないためにも有効な手段になりそうですね。

ちなみに、今「マイナンバーカード」を作るメリットとして、「マイナポイント第2弾」で得られる2万円分のポイント以外になにかありますか?

同:例えば公金受取口座に関しては、その登録をしておくことで、全てを書面で行う場合に比べると給付金の受取申請から実際の受取までをかなり迅速に行えて便利です。

とはいえ、実際になんらかの給付金の発表や案内がなされてからマイナンバーカードの取得や口座の登録に取り掛かると、多少なりとも手間がかかります。

これはともすると申請のし忘れ、給付金の受取そこないにも繋がる可能性もあるため、早めにマイナンバーカードの取得や公金受取口座の登録をしておくほうが良いと思います。

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そのほか、確定申告をご自身で行う必要のある人にとっては、「マイナンバーカード」を用いることで、ご自宅でその手続を終えることも可能です。こうしたメリットを享受するためにも、早めに「マイナンバーカード」を取得し、それが必要となった場合にすぐ用意できるようにしておくことが望ましいのではないかと思います。

——ありがとうございます。最後に、「マイナンバーカード」の賢い使い方として、おすすめするものがあれば教えてください。

同:銀行や証券、決済サービスにおける口座開設などでの本人確認を、(「マイナンバーカード」の読取りを行える)スマートフォンと「マイナンバーカード」で行えるものが出てきています。これらは書面でのやり取りに比べると大幅に手間を削減できるし、(持ち歩くことに不安を抱かれる方にとっても)ご自宅で行えるので、機会があれば是非試されると良いと思います。

【注意】期限は9月末まで!

「マイナポイント第2弾」について、専門家である冨田氏に詳しく解説していただけました。総額2万円分のマイナポイントを取得できることはもちろん魅力的ですが、「マイナンバーカード」を作ることにより、生活の中で様々な恩恵を得ることもできそうです。

なお、「マイナポイント第2弾」の対象となる「マイナンバーカード」の申請期限は、2022年9月末までになります。もし作ろうと思われた方は、お早めに手続きをしてくださいね。



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取材した方:冨田勝己氏
2001年野村総合研究所入社 、コンサルティング事業本部配属。専門は顧客基盤を活用したサービスや事業の企画~立上げ、実行支援。主にポイントプログラムやキャッシュレス決済サービスに関するプロジェクトが多いが、個人情報保護やデータ利活用に関するものも手掛けている。小売全般、運輸・交通、金融(クレジット、銀行)、旅行代理店、通信、エネルギー、中央省庁など、携わっている業界は多種・多様。ポイントやキャッシュレス決済に関しては、セミナー等での講演や各メディアへの出演・執筆も多い。



筆者:松本陸杜/ライター
カルチャー系メディアを中心に活躍するフリーライター。ジャンル問わずさまざまなコンテンツを執筆している。なかでも食レポに関するワーディングに定評がある。週5日はコンビニに通う、コンビニ情報通。戦略を考えながら対戦するカードゲームが好き。