1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 【中央区那の津】熊本・岸さん大家族21年間を追い続けたドキュメンタリー

【中央区那の津】熊本・岸さん大家族21年間を追い続けたドキュメンタリー

  • 2022.7.22
  • 1699 views

こんにちは!リビングふくおか・北九州Web地域特派員のみずぽんです。 “いっしょに笑って、いっしょに泣いて” 『人生ドライブ』という映画が、2022年7月22日(金)~7月28日(木)まで、KBCシネマで公開されます。熊本県民テレビの7男3女・大家族21年間の密着取材がドキュメンタリー映画となりました。 この『人生ドライブ』の監督をされている―熊本県民テレビの城戸涼子さんは、大学のサークルの先輩というご縁があり、僭越ながら、映画のご紹介記事を書かせていただけることになりました。7月23日(土)は城戸涼子監督による舞台挨拶付き上映会です!それでは映画の見どころについてご紹介します♪

出典:リビングふくおか・北九州Web
岸さん大家族

熊本県宇土市で暮らす岸英治さんと信子さんご夫婦は結婚39周年。7男3女、10人の子どもがいて、一番上から下まで17歳離れています。自宅の全焼、2016年の熊本地震、信子さんの緊急入院・・・次々と困難に見舞われながらも、それを乗り越えられていくドキュメンタリーです。人生は山あり、谷あり。「どんなに困難なことがあってもそれはいつかくる幸せへの入り口につながっている」というメッセージを伝えてくれる映画になっています。

信子さんの妊娠告知の瞬間から撮影を続ける第10子誕生のシーン。高校を卒業するシーンで、思わず、親戚の子どもの成長を見守るおばちゃんのような気持ちになり、感動しました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

受験のゲン担ぎに作ったトンカツの油の不始末で自宅が全焼。多くものを失った一方で、家事の翌日には次々と一家に支援品が到着。焼け跡から、財布、携帯、英治さんから信子さんに送ったプロポーズの言葉を綴ったはがきが見つかりました。「私は君を幸福にするために愛国からやってきました。これはそのための切符です。君にしか発売しません。すぐには幸福にはいかないかもしれませんがずっと乗っててください。道を外れないように運転します」と書かれています。まさに『人生ドライブ』の序章、この映画の題名、ピッタリだなと思いました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

2020年には信子さんが脳梗塞で緊急入院。さらに脳に動脈瘤が見つかったそうです。コロナ禍で病室に入れずに、信子さんからの病室から撮ったツーショット写真。

出典:リビングふくおか・北九州Web
岸家流の『時間』の使い方

私は娘が2人いて、いつも仕事、家庭の用事、習い事の送迎で時間に追われて、朝起きてすぐに夜がきて、日々あたふたしていて、身体ひとつじゃ足りないと思いながら過ごしています。。。ということで、岸家のみなさんはどんな時間の使い方をしているのだろう?ということに一番興味がありました。 英治さんと信子さんは、子ども一人ひとりと向き合う時間を作るために毎月、その子どもが生まれた日は一対一の時間を作られています。信子さんが三女の種恵さんと近所のファミレスにお出掛けするシーンを見て、すごくこの時間を大事に、楽しみに過ごしているのが伝わってきました。 私も子どもが生まれたての頃は娘たちの生まれた日は生まれて〇ヶ月、と記念撮影しておりましたが、いつしか忘れてしまっていたことに気付きました・・・なかなか娘一人ひとりと、接する時間を取ってないので、それぞれとお出掛けする時間を作ってみたいと思いました♪

リビングの時計のお隣に、何時におやつを食べて、何時に寝る等、色画用紙で時計を作って、分かりやすく貼ってありました。規則正しい生活を送る工夫を真似しようと思いました! 子どもとふたりの時間だけでなく、子育てや仕事に追われる中でも英治さんと信子さんは、夫婦ふたりきりで過ごせる時間を作っています。あるときは映画館へ、あるときはドライブへ。子どもの話だけでなく、自分たちがどう感じたのか、会話が尽きなくて、まさにデート!でした♪

何が本当に大事な時間なのか、家族円満の時間の過ごし方のヒントを映画から見つけました。

出典:リビングふくおか・北九州Web
子ども10人 十人十色

同じ環境で育っているのに、子どもたちそれぞれの個性が違うところも興味深かったです。まさしく「十人十色」といった感じです。子どもたちがそれぞれ、のびのびと育っていることが伝わってきて、どうして、こんなにやさぐれた感じもなく、家族思いの子たちが育つんだろう?という視点で映画を観ていました。 英治さん、信子さんが、子どもたちと「対話」を大切に、それぞれの個性に応じた接し方をしていることが印象的でした。子を否定せずに、子の話すことに興味を持って聞く・・・けっこう根気が要ることです。娘たちともっと対話をしようと思います。

また、信子さんが、「(巣立った)三人が、三人とも楽しそうなんですよ、自分の好きな道を見つけて。そのまま頑張ってくれたらいいなぁ」と笑顔で仰っているシーンを見て、私も子どもたちの「好き」を応援したいと思いました。

一家の大黒柱・英治さんのご職業

子育てはお金がかかるとよく言います が、子ども10人!!!下世話な興味で申し訳ないですが、やりくりにも興味がありました。家族を支えるため、早朝は新聞配達、昼間は市役所のドライバーの仕事、それが契約満了になり、福祉関係に。夜は魚屋さんと、3つのお仕事を掛け持ちされています。英治さんは、「自分の仕事の選択が悪いから貧乏していると思って割り切っている。だから、もっと若い頃から、良い選択をして、良い仕事についていればもっと高収入だったんだろうな」と、ご苦労を語られていました。結婚したあと転職をくりかえし、事業に失敗して借金を抱えていたことも。

魚屋さんのお仕事は、子どもたちも一緒に働いていて、お仕事帰りにみんなでアイスを食べながら帰るシーンが印象に残りました。親子で同じ職場で働くのは珍しいですよね。 お金の心配があるときも、信子さんは不安を表情に出さずに気丈にふるまっていたそうです。 明るい信子さんや、思いやりのある子どもたちには囲まれて、プライスレスな幸せが岸家には溢れています!

城戸監督は、「岸さん家族の21年をみつめる『人生ドライブ』はなぜだか同時に自分の人生を見つめる時間になっている気がしています。ご覧になっていただいた方それぞれが、自分自身の生き方や大切な人との関係を見つめるきっかけにしていただけたら、こんなにうれしいことはありません」と仰っています。

城戸涼子監督のプロフィール

1979年生まれ、福岡県出身。2002年4月に熊本県民テレビに入社し、報道記者としてキャリアをスタート。2005年に制作に配属が変わり、企画・撮影・編集を初めて1人で担う中で映像の奥深さを知る。岸さん家族の取材は2006年から2年間担当したが職場異動に伴い一旦外れ、2019年に再担当。現在はローカル情報番組「てれビタ」のニュース編集長として日々熊本の出来事と向き合う傍ら、小さなデジカメを持って岸さんの取材へ足を運ぶ日々を送る。

『人生ドライブ』 2022年7月22日(金)~28日(木) ※7月23日(土)は城戸涼子監督による舞台挨拶付き上映! KBCシネマ 福岡市中央区那の津1‐3‐21 092-751-4268 映画『人生ドライブ』公式サイト (jinsei-drive.com)

元記事で読む
の記事をもっとみる