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【表参道】伊勢半本店設立の資料館『紅ミュージアム』で「紅」体験

  • 2022.7.21

紅ミュージアムは、江戸時代から続く紅屋・伊勢半本店が設立した資料館です。 表参道駅から徒歩12分、骨董通り沿いのビル1階にあります。

出典:リビング東京Web

「紅」とは、紅花の花びらから採取できる希少な赤色色素です。 この「紅」は、日本伝統の化粧料(口紅や頬紅)などに用いられました。 伊勢半さんは、日本に残る唯一の紅屋で、紅の文化を未来へ伝えていくことを使命に、今も「紅」を作り続けているそうです。

「紅」のお試しづけもできるので、ご紹介したいと思います。

出典:リビング東京Web
希少な「紅」のお試しづけ

紅ミュージアムのコミュニケーションルームでは、実際に「紅」をお試しづけすることができます。

「紅」って見たことがありますか? 時代劇で、女性が紅を薬指で塗っているシーンでしかみたことはなかったのですが、本物がこちらにありました。

リップスティックがない時代、お猪口や小皿などに「紅」を塗って乾かしたものを使っていました。

出典:リビング東京Web

これを、少量ずつ水で溶いて使います。 少しの紅をつければピンク色に、重ねづければ鮮やかな赤色に発色します。 つけ方次第で質感が変わり、その人に一番似合う色になるようです。 薄く頬に塗れば自然な血色感に、目元に優しくなじませれば、艶っぽいイメージに仕上がります。

こちらで取り扱っているお猪口(径60×高さ25)に塗られた「紅」は口紅として使用すると約60回分で15,400円でした。 きれいな玉虫色に輝いています。

出典:リビング東京Web
ワークショップでミニ実験

現在、紅ミュージアムでは、密になるのを避けるため、定例のガイドツアーは休止していますが、要望があれば解説付きで案内していただけるようです。 とても貴重な体験ができるので、ぜひ、事前に電話予約してみてください。

夏休みには、こども自由研究としての4つのイベントがありましたが、来館不要の「紅ミュージアム×MYミュージアム」以外は、初日ですべて満席になってしまったようです。 通常のワークショップ「紅のミニ実験」や「紅染つまみ細工作り入門」は受付中なので、こちらのワークショップで体験してみてください。

夏休みこども自由研究「紅ミュージアム×MYミュージアム」※来館不要 ・開催日: 2022/07/14(木)〜2022/09/30(金) ・定員:30 名(小学生) ・参加費: 880 円(キットの送料含む) 「紅のミニ実験」 ・開催日:隔週金曜日・土曜日 10:30~、11:30~(約30分間) ・定員:各回1組(1~4名)(先着順/小学校高学年以上) ・参加費:実験セットひとつにつき500円 「紅染つまみ細工作り入門」 ・開催日: 隔週金曜日・土曜日 14:30~(約1時間) ・定員:各回3名(先着順/小学生以上) ・参加費: 木製クリップ500円、ヘアクリップ500円等

※申し込み方法などの詳細は公式HPの講座・イベント 申込みページでご確認ください(文末の施設情報をご参照ください)

お江戸の紅メイク

江戸時代のメイクは、白・黒・赤の三色のみでした。 おしろいの「白」、眉墨やお歯黒の「黒」、口紅や頬紅やネイルなどの「赤」です。 常設展に、外国人からみた幕末から明治初期の日本の化粧のコーナーがあったのですが、日本の独特の化粧文化に戸惑い、不快感を抱く人が少なくなかったという説明がありました。

既婚女性のお歯黒や眉剃りについては、「人工的なみにくさの点で比類のないほどぬきん出ている」と酷評されていたとのこと。 明治政府によって、お歯黒や眉剃りは禁止され、化粧の洋風化が進んだようですが、文化って面白いですね。

1999年〜2000年頃に、ヤマンバメイク・ガングロメイクという奇抜なメイクが流行していたことと考え併せて、ちょっと興味深かったです。

表参道に行ったら、「紅ミュージアム」まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。 メイクへの新しい気づきがあるかもしれません。

■紅ミュージアム 住所:東京都港区南青山6-6-20 K's南青山ビル1F TEL:03-5467-3735 営業時間:10:00~17:00(入館は16:30まで) 定休日:日・月曜日、創業記念日(7月7日)、年末年始 公式HP:https://www.isehanhonten.co.jp/museum/ アクセス:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅下車B1出口より徒歩12分

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